アイスとカレン
アイスは名前的に氷かなと自分で思った為氷の精霊王、セルシウスの所へ来ていた
「流石に寒いですね」
アイスはマフラーやニット帽、手袋、コートなど一通りの防寒はしているがまだ寒かったらしく魔術で体を温めていた
「そろそろ会えるといいのですが」
その時
ヒュ
氷の矢が飛んできた
首を傾けただけで避けたアイスは
「あぁ、やっと見つけましたよ」
目の前の女、セルシウスに話しかけた
「そうか、私に使い魔を召還してほしいのか」
「えぇ、よろしくお願いします」
「う、む。しかし君はもう充分強いではないか」
「パーティリーダーの指令ですんで」
「...てっきり君がリーダーだと思っていたのだか?」
「まさか、皇覇さんは私より強いですし。頭も働きますよ?」
セルシウスは驚きを隠せない様子で
「君より強い奴がいるのか、是非会ってみたいな」
といった
「なら、一緒に旅します?」
「おぉ、それはいいかもしれないな。よし」
そういうと魔法陣を展開し
「顕現せよ!」
使い魔を召還した
「お呼びですか?セルシウス様」
出てきたのは髪はショートカットで蒼い色をした小さな妖精だった
「私はこのアイスの使い魔になるからココは任せたよ、フロスティ」
「ははは、面白い冗談ですね」
乾いた笑みを浮かべる妖精、フロスティ
「いや、本当だから。フロスティは召還魔法使えるしさぁ」
お願い!と使い魔に頭を下げるセルシウスであった
その頃
カレンは地の精霊王、ノームの元へたどり着いた
「ん~君使い魔が欲しいんだっけぇ?」
「えぇ」
アイマスクをして寝ている女、精霊王ノームは気怠そうに言った
「めんどうくさぁい」
「そこを何とか!パーティメンバーに笑われちゃう!」
綺麗な土下座を決めるカレン
「まぁ、いいよぉ」
そういいながら魔法陣を展開する
が、
「あ、どんな奴が欲しい~?」
と質問してきた
「仲間をあっと言わせたいの!」
「おっけぇ」
そして詠唱を再開する
そして、
「おいでぇ」
出てきたのは小さな土竜だった
「可愛い!」
カレンは飛びつき撫で回す
「この子が私の使い魔になってくれるの!?」
「試練がクリア出来たらねぇ?」
「やるわ!」
気合い十分といった感じで立ち上がる
「えっとぉ、試練はぁ、何々?穴掘りで自分より早く50m掘れたらいいよ?おっけぇ。じゃあ行くよぉ」
すぐに始める
「よぉーいどん」
二人は凄いスピードで掘り始めた
「負けないわ!」
「きゅー!」
二人共気合い十分、早くも半分近くまで掘り進めていた
あと半分というところでカレンは魔法を使う
ゴールまで四分の1の所まで一気に掘る
対する土竜も全力で後を追うが
先に着いたのは、カレンだった
「やったわ!勝った!」
「きゅー」
「あ~終わった?じゃあこっちきんしゃいなぁ」
ノームが手招きする
「これあげる」
渡されたのは一枚の魔法陣が書かれた紙
「それで召還出来るからぁ」
ノームは頑張ってぇといって寝てしまった
カレンは使い魔を召還出来て良かったと思ったことだろう
アイスは精霊王を使い魔にしちゃいましたねぇ
カレンの土竜さんは本当に強いから!本当だから!
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