皇覇の召還
「さて、此処に来た目的を済まそうか」
精霊達からの攻撃を避けながら話し合う
「目的は何ですか?」
「使い魔召還だ」
「あぁ、そういうことですか」
カレン以外は納得したようだ
「使い魔を召還するの?どうやって?」
攻撃に唯一当たっているカレンが質問する
「精霊王の力と自身の力を合わせて召還してもらうんだよ」
攻撃を避けるのが面倒になった皇覇が精霊達を捕まえながら答えた
「へぇ」
「お前等も使い魔を召還しとけよ」
「了解です」
「了解...」
「わかった兄ちゃん!」
「うぅ、頑張りますぅ」
「私も!?」
驚くカレンを置いていき各自精霊王の元へ向かった
「使い魔召還とな?」
「あぁ頼むぜ」
「よかろう。して、どのような使い魔がよいかな?」
「強ければ」
「了解した。では始めよう」
「あぁ」
皇覇が向かった精霊王は炎
使い魔も炎関係の者になってくる
精霊王、イフリートは呪文を唱え始める
たっぷり数十秒唱えると巨大な魔法陣が展開した
「む?おかしいな。こんなに大きな魔法陣は初めてだ」
戸惑いつつも呪文を続けるイフリート
「顕現せよ!」
唱え終わり、召還されたのは
「我は古龍族。炎龍イグニス」
高さ50m程の紅い龍だった
「まさか古龍種とは。お主幸運じゃな」
「強いか?」
「無論だ。我等精霊王よりも昔から生き、そして精霊王よりも強い」
「へぇ、そいつぁラッキーだぜ!」
イグニスに向き合い
「俺はお前と契約したい!何をする!?」
「我は強者に仕えよう」
「いいねぇ、実に俺好みの決め方だぜ!」
そういうと皇覇は駆け出し、跳躍、踵を落とす
しかしイグニスの太い腕に阻まれる
さらに追撃でその腕を蹴り上げる
そして拳を突き出す
しかしそれももう一方の腕で止められる
「へぇ」
皇覇のスイッチが入る
いきなり皇覇のスピードが速くなる
拳を腕で受けるイグニス。しかしイグニスはその攻撃の重さに驚いた
(この小僧なかなかやりおるわ)
さらに反応出来るギリギリの速度で襲ってくる拳や蹴りを捌くことが難しくなってきた
「小僧。何をした?」
「ちょっと本気を出してる」
(これでちょっとか!?面白い小僧じゃな!)
「小僧!これを受け切れたら我の負けだ!」
「こいやぁ!」
イグニスが大きく口を開き高圧縮されたブレスを一点に集中させて放つ
「この程度!」
そのブレスを剣で切り裂いていく
そして、ブレスを全て半分に斬り終えた
「ふぅ、アブね~。だがこれで俺の勝ちだな」
笑顔でそう告げる皇覇
「見事」
イグニスはそういうと人化の術を使った
イグニスは紅い髪のロングでおねぇさん系の美女に変化した
「人化って女になるのか?」
「いや?我は元々メスだが?」
「へぇ」
そういいながら契約を済ませた皇覇とイグニス
「じゃ、これからよろしくな。使い魔さん」
「全力で応えよう我が主よ」
無事使い魔を召還した皇覇、他の皆はどうかな?
使い魔は強めにします(カレンのも)
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