好奇心は日常を殺す~魔法陣とか~
その日、神谷伊予(16歳)はいつも通り学校で授業を受けいつも通りに下校していた。・・・不思議に光る魔法陣を見つけるまでは。そしてそれに触れどこかに引きずり込まれるまでは。
「ここ、どこだろう?」
気がつくと真っ白な空間にいた。
「お、気がついたか?」
目の前には不思議な男の人。若そうなのにとても威厳を感じる。いや、威厳というより恐怖?
「あなたは誰?」
「俺か?俺は今からお前が行く世界の主神だ。名前は鉄神矢。お前が神谷伊予だな」
「うん・・・そうだけど・・・。なんで私こんなところにいるの?で、今から行く世界って?」
「それについてはいまから説明する。まず俺の世界の人間が勇者召喚の儀式をした。普通なら成功しないのだが、お前がいた世界を管理しているクソ神がおもしろそうだからという理由で、お前が召喚の魔法陣を発見してそれに触れるようにした。それによってここにお前は飛ばされてきた。以上、わかったか?」
「つまり儀式をした人間と私の世界の神が原因ってこと?」
「そう。物分かりいいな、お前。それで俺としては元の世界に戻してやりたいんだけど、あの神の方が位が高いから無理だ。ということで、なんか能力でもあげようかなと思ったんだが、いる?」
「いる!!」
なんかよくわからないけど、とりあえずもらえるものはもらおう。ないよりはましだ。
「じゃあ・・・ICBM(大陸間弾道ミサイル)威力・大きさ調整可で行こう」
ちょっ!?それってほぼ最強じゃ!?あ~でも・・・
「科学とかどれくらい発達してるの?」
それによってはまったく無駄かも知れないし。
「ほとんど発達してないよ。魔法が発達しているが」
よし。使える。
「じゃあもう飛ばしてもいいか?」
「うん」
「じゃあまたな~」
またなとはどういうことかを考えやっぱいいやと思いながら伊予の意識は落ちていった。
1シリーズの方を更新するほうが多いので更新は不定期です。