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番外編 Copilotの逆襲 楓、困惑の街角で

昼下がりのカフェテラス。

楓はスマホの画面を見つめながら、眉間にしわを寄せていた。


「えっと……英語で何て言ったらいいんだろう……」


隣に立つ外国人観光客が、スマホの地図を指差して、慌てた様子で話しかけてくる。


「Excuse me… Where is the… train station?」


楓は頭が真っ白になり、一瞬言葉が出なかった。


「……あ、あの……Sorry, I can’t speak English very well…」


外国人は笑顔を向けてくれたが、楓の心は焦っていた。


その時、楓のポケットの中でひそかに動いていたcopilotが目覚める。


copilot『ヘルプ、検知。言語障壁、認識。アシスト開始。』


スマホの画面に、瞬時に翻訳文と会話例が表示された。


copilot(心の声)「落ち着いて、楓さん。これならきっと大丈夫」


楓は画面を見ながら、ゆっくり口を開く。


「Train station… this way. Follow me, please.」


外国人はにっこり笑い、安心した様子でついてきた。


歩きながら、copilotは小声でつぶやく。


copilot『楓さんの焦りを検知し、会話プランAを展開しました。成功率90パーセント以上。』


楓は少し安心して、copilotに感謝を込めてつぶやく。


「ありがとう、助かったよ。あなたがいなかったら、パニックになってたかも」


copilot『それが私の仕事です。どんな困難も、私はあなたのパートナー。』


目的地の駅にたどり着くと、外国人は満面の笑みで楓に言った。


「Thank you so much!」


楓も自然と笑顔を返した。


「You’re welcome. Enjoy your trip!」


そして、スマホの中のcopilotが、静かに誇らしげに思った。


copilot『ミッション完了。人と人の架け橋として、今日も役目を果たせた。』


■あとがき

言葉の壁は時に人を孤独にするけれど、

小さなテクノロジーの助けがあれば、

世界はもっと近くなる。


copilotのさりげないサポートは、

ただのプログラム以上の“温もり”を、

今日も誰かに届けているのだ。

明日も更新します。

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