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枯れ木

作者: 堀鴎斎

文化はかつて洗練された者たちの物だった。それは閉鎖的である意味特権であったが、同時にそれは国を華開かせる王冠であった。貴族文化から武士の時代へ、更に武士から貴族へ舞い戻りそして淵落した。あの美しい島国はもはや野蛮な未開の地へと為ってしまった。文化が大衆の手に落ちれば洗練された伝統の輝きは失われ文化は唯の大量生産された工業製品に為り下がってしまう。画一的で生命の無い文化の形だけを取った物が主流に為れば国は或る国へと変貌するだろう。文化を失えば人は猿へと回帰してしまふ。今こそが別れ道である。悲しいが大衆は既に消費者に為ってしまった。形骸化した文化といふ商品は日々生産され、余りにも短命な消費期限を迎え新たな商品に淘汰されてゆく。文化が人を人にするといふのにもはや文化は存在しない。築き上げてきた伝統、Manner、Moral、美徳は失われ野蛮で未開拓な未熟な世界が顔を出した。文化人達は間違った者たちに間違った評価をされ自己不信に陥っている。桜が散るのと同様に美しい神の地は散ってしまった。

ご精読ありがとうございました。

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