表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

久しぶりに見た顔

フォークでカップからめんを引きずり出して口に運ぶ


姉「あつい」


まぁ・・・そうだろ


黒い長い髪・・・ぼさぼさでシャワーを浴びてないのだろうか?


そういえば抱き上げた時に汗臭いというか不思議なにおいがした


黒い目はカップの中を心配そうに投げめている


姉「不思議な味ね・・・」


私「そう?普通のしょうゆ味だけど・・・」


姉「しょうゆ・・・へぇ・・・」


なんとなく声が低くなった気がする


姉の顔を正面から眺めるのは何年ぶりだろうか


姉が顔を上げる


目があう


姉「どうかした?」


私「いや、姉さんの顔を見たのが久しぶりだな・・・とおもって」


姉「そう・・・君は弟か・・・」


私「?」


やっぱり違和感がある


さっき倒れた時に頭でも打ったのだろうか?


それとも引きこもりの原因は記憶障害かなにか・・・


私「食べ終わったらシャワー浴びてきたら?」


姉「シャワー・・・?」


どういう反応だろう


姉「トイレはどこ?」


私「向こう」


指をさす


姉「そう」


ワイシャツの背中を眺める


彼女に何があったのかわからない


少しして姉がトイレから戻る


姉「シャワーは?」


私「向こう」


指をさす


姉「一緒に来て」


私「え?」


姉「ダメ?」


私「ダメではないけど・・・」


浴室に向かう


私「お湯ははる?」


姉「はる?」


私「・・・」


なんとなく会話が通じないきがした


浴槽にお湯を入れる


シャワーのコックをひねってお湯を出す


姉がシャツとパンツを脱いで立っていた


姉「どうかしたか?」


目のやり場に困る


私「いや」


出ていこうとすると


姉「一緒にはいらないの?」


私「はぁ?」


姉「みたそうだから」


そういう問題だろうか・・・


姉「よくわからないから来て」


そういって答えを待たずにシャワーを浴びる


姉「・・・便利ね・・・何かのまほうかしら」


なにかぶつぶつ独り言をいっている


中二病でもあっただろうか?


姉「どうしたらいい?」


全部やらせるつもりだろうか?


向こうを向かせて頭を洗う


黒くて長い・・・最後に触ったのはいつだろう?


狭い肩幅と小さなおしりを眺めながら


髪が腰まで届きそうだ


こんなに長かっただろうか?


髪を流して体を洗う


ふいにこちらを向いた


目のやり場に困る


姉「洗ってくれないの?」


悪戯っぽい笑みを浮かべている


私「胸と前は自分で洗って」


姉「触っていいのに」


なんとなく胸は大きい気がした・・・最近育ったのだろうか


姉「元気ね」


下を見ていっている


私「・・・」


姉「洗ってあげようか」


なんて答えるのが正解だったのだろう?


私「自分であらう」


姉「・・・そう・・・入っていい」


私「え?」


姉「お湯に」


浴槽を指差して


私「あぁ・・・うん」


悪戯っぽい笑みを浮かべて浴槽に入る


姉「一緒にはいる?」


私「遠慮しとく」


簡単にシャワーを浴びて浴室を出る


なんだろうこの違和感は

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ