久しぶりに見た顔
フォークでカップからめんを引きずり出して口に運ぶ
姉「あつい」
まぁ・・・そうだろ
黒い長い髪・・・ぼさぼさでシャワーを浴びてないのだろうか?
そういえば抱き上げた時に汗臭いというか不思議なにおいがした
黒い目はカップの中を心配そうに投げめている
姉「不思議な味ね・・・」
私「そう?普通のしょうゆ味だけど・・・」
姉「しょうゆ・・・へぇ・・・」
なんとなく声が低くなった気がする
姉の顔を正面から眺めるのは何年ぶりだろうか
姉が顔を上げる
目があう
姉「どうかした?」
私「いや、姉さんの顔を見たのが久しぶりだな・・・とおもって」
姉「そう・・・君は弟か・・・」
私「?」
やっぱり違和感がある
さっき倒れた時に頭でも打ったのだろうか?
それとも引きこもりの原因は記憶障害かなにか・・・
私「食べ終わったらシャワー浴びてきたら?」
姉「シャワー・・・?」
どういう反応だろう
姉「トイレはどこ?」
私「向こう」
指をさす
姉「そう」
ワイシャツの背中を眺める
彼女に何があったのかわからない
少しして姉がトイレから戻る
姉「シャワーは?」
私「向こう」
指をさす
姉「一緒に来て」
私「え?」
姉「ダメ?」
私「ダメではないけど・・・」
浴室に向かう
私「お湯ははる?」
姉「はる?」
私「・・・」
なんとなく会話が通じないきがした
浴槽にお湯を入れる
シャワーのコックをひねってお湯を出す
姉がシャツとパンツを脱いで立っていた
姉「どうかしたか?」
目のやり場に困る
私「いや」
出ていこうとすると
姉「一緒にはいらないの?」
私「はぁ?」
姉「みたそうだから」
そういう問題だろうか・・・
姉「よくわからないから来て」
そういって答えを待たずにシャワーを浴びる
姉「・・・便利ね・・・何かのまほうかしら」
なにかぶつぶつ独り言をいっている
中二病でもあっただろうか?
姉「どうしたらいい?」
全部やらせるつもりだろうか?
向こうを向かせて頭を洗う
黒くて長い・・・最後に触ったのはいつだろう?
狭い肩幅と小さなおしりを眺めながら
髪が腰まで届きそうだ
こんなに長かっただろうか?
髪を流して体を洗う
ふいにこちらを向いた
目のやり場に困る
姉「洗ってくれないの?」
悪戯っぽい笑みを浮かべている
私「胸と前は自分で洗って」
姉「触っていいのに」
なんとなく胸は大きい気がした・・・最近育ったのだろうか
姉「元気ね」
下を見ていっている
私「・・・」
姉「洗ってあげようか」
なんて答えるのが正解だったのだろう?
私「自分であらう」
姉「・・・そう・・・入っていい」
私「え?」
姉「お湯に」
浴槽を指差して
私「あぁ・・・うん」
悪戯っぽい笑みを浮かべて浴槽に入る
姉「一緒にはいる?」
私「遠慮しとく」
簡単にシャワーを浴びて浴室を出る
なんだろうこの違和感は