第1話 イノセクトテイマー、 ベルゼブブを使役する。
ノリとテンションで書いてます。
ーーーー や、…やっちまったーーー!!!!
俺は今の状況を見ながら冷や汗を大量に流していた。そして俺をありえないと言わんばりの顔をしながら、精神的にも肉体的にも引いている仲間達。
「き、貴様…この私を使役すると言うのか!!愚か者が!!!」
うわっ、メッチャ怒ってる!
使役された目の前の『魔王』は世界を滅ぼしそう(実際しようとしてた)なくらい、めっちゃ怒ってる!!
ーーーー 何故、こんな事に……!?
~~ いままでのあらすじ ~~
ド田舎で養蜂場を営んでいる両親の元に生まれた俺は次男坊の小林大蜂。高校2年生。
中学までは全校生徒23人の、正真正銘ド田舎出身。
高校生になってちょっと都会(〇オンが自転車で20分!)の学校に通えるようになったとは言え、一学年2クラスしかない田舎の学校に通っていた俺は今流行りの異世界召喚に遭った!
ーーーー うひょー!これで俺も異世界デビューだぜ!
なんて思ったつかの間、俺のジョブは【イノセクトテイマー】なんて超レアなジョブだった。
とことん虫に縁のある人間なんだと肩を落とした。
一緒に召喚されたメンツからは、かなり引かれた。
ちなみに、そのメンツというのが…
都会の爽やかイケメン大学生
【勇者】神宮晃輝
銀行員の長男、金持ち
都会のゆるふわ女子大生
【ヒーラー】春日小幸
小児科医の末次女、金持ち
都会の活発部活女子高生
【ウィザード】宇佐美颯香
プロサッカー選手の長女、金持ち
育った環境が違いすぎるメンツであり、ジョブの差に苛まれた。
だが、しかーーし!!そんな事で諦める俺ではない!!
折角の異世界デビューだぜ?異世界人補正とかなんか絶対ある!と思ったら正解!
経験値の入り方に補正が掛かってて、ランスならある程度扱える様になった。
それと【イノセクトテイマー】を上手く使いながら、レベルを上げて行った。
そして、七大魔王のベルゼブブとの決戦!
初めは押していたのだが、流石に魔王は強く中盤から劣勢になって来た。
ーーーー クソ!!どうしたら……!!あのハエ野郎を倒せるんだ!!
ん?ハエ野郎??
あれ?ハエならテイム出来る?俺、【イノセクトテイマー】だよ?
よし、ダメ元でやってみっか!!
「……はぁっ!!………『テイム』!!」
「何っ?!」
「大蜂!何やってんだ!!」
「いや、…出来たら、良いなって…くっ!!」
俺はハエ野郎に向かって魔力を流し続ける
「大蜂くん、むちゃだよ!」
小幸さんの言葉を聞きつつも、俺は流し続けた。
俺の魔力を感じたのか、ハエ野郎は楽しそうに笑った。
「……くっくっく、面白い、…面白いぞ!!【イノセクトテイマー】!!」
その瞬間
テイムの為に流していた魔力が、魔王の1箇所に集まり、正面にテイムの魔法陣が広がりハエ野郎の中に入って行った。
「……ん?」
「あ、あれ?」
時間が止まったかのように、俺とハエ野郎は目が合う。
俺たちを見る晃輝さん達
「た、大蜂…どうなった、の?」
颯香が戸惑いながら、俺に声をかけた。
「………で、出来たっぽい……」
《魔王ベルゼブブをテイムしました。》
ステータス画面にはそう映し出されていた。
三人を見る。
魔王を見る。
三人超引く。
魔王激怒。(←イマココ)
「いや、そう言うけど、お前が許可したからテイム出来たんだぞ!!」
「何をバカな!!許可などする訳がなかろう!!」
「んな事言われても、出来たんだから仕方ないだろ!!」
その瞬間ハエ野郎…いや魔王の魔力が今まで以上に跳ね上がった。
「ならば、お前を殺して解除させるだけだ!!!!!」
魔力の渦に必死で対抗する様に、小幸さんがシールドを張った。
「くっ…!?凄い魔力……!?」
「大蜂!!アンタの所為だからね!!!」
「いや、そんなこと言っても!!」
「小幸が持たないぞ!大蜂、どうにか方法を考えろ!!」
そんなこと言われてもーー!
こうなったら!
「『やめろ!ベルゼブブ!!』」
すると、テイムの魔法陣がベルゼブブの前に広がり、ベルゼブブの魔力がピタリと止まった。
「はぁ…はぁ…はぁ」
「小幸!…大丈夫?」
「うん、…何とか…」
シールドを張っていた小幸さんは、ベルゼブブの魔力が無くなった途端シールドを解除して、その場に座り込んだ。
それを介助する颯香。
「ぐぬぬぬ……」
ベルゼブブは俺の命令に無理やり従わされ、俺を睨み付けながら何とか使役から抜け出そうとしていた。
どうやら、俺のテイムする力の方がベルゼブブより強い様だった。
「…よかった。」
安堵しながら一息着くと、複雑そうな顔をした晃輝さんが俺に聞いた。
「……大蜂、これからこの魔王をどうするつもりなんだ?」
「…どう、って……曲がりなりにも魔王だし、戦力としては最高峰だと思うけど…」
俺がそう言うと、颯香は青い顔をした。
「……リ……」
「…え?」
「ムリ、ムリ、ムリムリムリムリムリ絶対ムリ!!!!」
颯香は涙を流しながら叫んだ。
「大蜂が良い奴なのは分かってる!異世界とかゲームの知識なんか全然なかったあたしらに色々教えてくれたり、倒した魔物や動物の解体とかもしてくたりして、ホントに助かってる!」
俺は実家の方で、近所のおっちゃんが狩った猪などの解体を子供の頃から手伝ってたのもあり、解体に何も抵抗がなかった。
「甘い物が欲しい時も、ハチを使役してハチミツを探してくれたり、美味しい花の蜜とか教えてくれたりしてくれた!」
前に自転車乗ってたら虫が肩にくっついて、中々離れず、コンビニ入っても逃げることなく胸元に動きリアルなブローチ風な状態になった時に『イノセクトテイマーみたい』と思ったことからノリとテンションで書き始めました。