アリスの野望・ラビリンス伝
ラビリンスの深淵にて うごめく陰謀!!
新たなる夜明け! アリスの次なる野望とは!?
それは・・・天蓋ベットの下に収容されている魔術本を読みあさり、
お母さまのような魔導師になること!!
うちは・・・魔導王になる!!
謎の魔導料理人ラーインの瞑想を参考にして アリスは魔法操作を取得したのだ。
ある種・・・ラーインはアリスにとって・・・母親に変わる魔導の師匠的立場となったのである。
ラーインにとって アリスを弟子にした覚えはないのだが・・・それはそれであった。
アリスは秘密の隠れ部屋に立て籠もり・・・魔術本を読み漁る日々が続く・・
ちなみに アリスは現在、パジャマ姿である。
このパジャマは・・ドレスの形体を変化させたもの。
母親からの形見というべきこの変形形体ドレスは実に便利・・・一着あれば どこにでもいけるのである。
しかもしかも!・・シワになったり・・汚れたりもしない!
魔導洗濯機能も付いているのだ。
そろそろ夕方・・・アリスにとって・・お出かけ時間。
パジャマ裏のスイッチを回して、メイド姿に早変わり!!
そうである!!
・・・ラーインおじさんの経営するお店へとでかけるのであった。
そのお店の名はお食事処""峠の茶屋""
カールレン皇宮内における下級官僚向けの食堂である。
下級向けとされているが・・決して手を抜かず、それどころか宮廷料理なみの味だともいわれている。
それほどの料理を提供し値段も格安・・・店内の雰囲気も抜群。
皇宮内で大評判の店である。
そして・・今日もいつものように多くの人たちでひしめいていた。
アリスフィーナ付きメイドのメルとなったアリスは・・・""峠の茶屋""の裏手へと回っていく。
峠の茶屋の裏手の通路は・・・まさにカオス。
色々なものが・・高く積まれ・・・店の倉庫代わりにされていたりする。
ちなみに この通路は公共の通路。
""峠の茶屋""が勝手に倉庫がわりに通路を使っているのだが・・・いまだに当局から注意も勧告もされていないため、
無断使用をしている。
そんなカオス通路を 体を斜めにしたりして、荷物の隙間を通り・・・目的地である赤いポストへとたどり着く。
ポストといっても小さいポストだと思ってはならない・・・人が入れるぐらいの巨大ポストである。
このポストの中に・・・あの日以来・・・毎日、ラーインおじさんが アリスティーナ姫のペット向けの弁当を入れてくれているのだ。
弁当といっても普通の弁当ではない。
正月用のおせちのごとく 数段重ねとなっており、ペット向けとはおもえないほどの豪華さ・・・
質もいいが・・・量もそれなりにある。
そして・・・アリスはこの弁当を秘密の隠れ家へと運びいれ・・・本人が食するのであった。
ラーインはペット向けだとおもって提供しているが・・・そんなペットは存在しない。
アリスが食べているのである!
それも・・・かなりの量がはいっているので朝昼晩、おまけに夜食とおやつをいれても 食べ残すほど
「さすが! ラーインおじさん。美味しいよ! とんでもなく美味しいよ」
ちなみに・・・今日のメニューは 陸上クジラの叩き煮込みのグラタン、アスパラガスのガス抜き天ぷら・・・その他色々
充実した食事に満足したアリスだが・・・次の欲求は風呂である。
汗臭いのはいや・・・清潔にしたい!!
アリスは・・・やっぱし女性である。
皇宮内にある下級官僚向けの住宅街・・・下級官僚たちの家族が住むちょっとした町のような場所があるのだが・・・
その町に大衆浴場というものがある。
ただし・・・無料ではない。格安ではあるが有料なのだ。
お金がないと入れない!!
やはり・・お金なのか!?
だが・・・この皇宮内で お金を確保するのは・・・無理かもしれない。
皇宮内の店員は全て・・・皇宮の人事部で管理されている。
ラーインさんの店でアルバイトをさせてもらったとしても・・・人事部に報告がはいってしまうだろう。
「アルスフィーナ様付きメイドのメルです」では・・人事部を欺くことは出来ない。
まさか王族がアルバイトなんて無理だし・・・
やはり・・・皇宮の外に出るしかないのか!?
しかし、皇宮の外に出たとしても・・・簡単に稼ぐことはできないだろう。
ここで重要になるのは・・・魔法!!
魔法を自由に扱えるようになると なにかと便利、その上、稼ぎやすくなる。
やはり・・・ なんとしても魔法を会得するのだ!!
そして お母さまのような偉大な魔導師に!!
アリスは・・・魔術の猛訓練を始めることにした。
四畳半なみに狭い秘密の隠れ部屋のほとんどを占有する天蓋付きベット。
その上で・・・ヨガのようなポーズを取りつつ両手を合わせ、アリスは瞑想に入った。
魔法と料理の融合を試みる魔導料理人!?であるラーインおじさんの真似事である。
真似事といっても・・・手ごたえのある魔導訓練なのは間違いない。
アリスはヨガポーズを取りつつ・・体内魔力の循環を試みた。
魔力循環は・・・魔導師にとって基本となる・・・らしい!?
「よくしらないけど・・・本に書いてたからね! もちろん著者はお母さまです」
アリスの・・とりあえずの目標は風呂である。
風呂といえば・・水の確保、できるだけならお湯が欲しい。
魔術本の中の項目・・・水魔法のページを開き・・アリスは水魔法に挑戦する。
アリスは4歳児の時・・・
・・・魔力検査によって魔法の四大元素である火、水、風、土が使えないと判明している。
いわゆる・・マイナス要因と言われるものである。
そのため・・・魔導師にとって重要な攻撃魔法が使えず・・・帝国における実働戦力として期待できないことが判明した。
そして・・・皇宮内では無能者扱いされたのである。
だが・・・アリスにはとんでもない強みがあった。
母親ゆずりの・・・莫大な魔力量。
適正がマイナスでも 力技で水魔法ぐらい・・使えるはずである。
「お母さまが うちのために残してくれた魔術本! 必ず会得して偉大な魔導師となり・・・アリスは風呂に入ります」
大きな目標を掲げて・・小さい目的に邁進するアリス。
あくまで目的は風呂である。
そう! 風呂である。清潔な身体になるのだ。
とりあえず・・
アリスは水魔法の基本である水の召喚を試みた。
体内の魔力を循環させ・・・魔力から水を生み出すのだ・・・
ラーインおじさんのような瞑想を行い・・・魔力循環訓練を行いつつ、水魔法に挑戦しつづけた・・・・
「水・・・水・・・水・・・水・・・うちは・・水になる・・・水の精霊王になるのだ!!」
・・・・そして 月日が流れた。
マイナス要因の壁は厚い!!
ティーガー戦車の装甲のごとく・・・硬かった。
マイナスという名の壁のせいで 水魔法が上手く使えない。
魔力を集中させてようやく指先からチョロチョロと水が出せる程度。
一応・・・水は出せるのだ。
だけど少量だった。
魔力を集中し・・・コップ一杯の水をだすのに半日はかかるのではないのか!?
これでは・・・使い物にならない!!
うちは・・大量の水を召喚し・・・風呂に入りたいのだ。
または・・・冷たい氷を出して・・夏はかき氷!!
水球遊びもしたかった・・・
問題は水系魔法だけではない・・
・・・・火、風、土という四元素魔法もうまく使いこなせないことが分かった。
火を出せない・・・風が吹かない・・・盛り土ができない。
ただし・・光をだす光球の魔法だけは使えるようである。
光球魔法は・・・四大元素魔法である火、水、風、土のカテゴリーに入らない光系魔法であるため、
アリスのマイナス要因に入ってなかったのである。
四大元素以外の魔法なら 使えるってことよね!!
それならば!!
・・・・と思ったが 四元素以外の系統って何があるのだ!?
アリスは・・・パラパラと魔術書をめくって調べてみたが 詳しく書かれていない。
現代の魔法学は基本的に四大元素を中心になされており・・・
・・・それ以外の系統魔法は軽視され研究もされていなかったのであった。
困った! 困った! ハッケヨイ 困った! 困った!!
ここにある魔術本では・・・あまり期待できない。
アリスは・・・仕方がないという感じとなり この隠れ部屋から出た。
ここは大深度ラビリンス・・・不可思議ラビリンスである。
謎の魔導力が作用している謎だらけの世界。
何でもありの世界なのだ!
魔術本が多く納められている図書館のようなものがあっても なんら不思議ではない!
うん! 探検である!
探検に行こう
謎に満ちたラビリンス探検へと・・・向かうとすぐに・・・
脳内ナビに反応が出た。
それも・・・予想外の反応!!
それは浴場の反応であった。
このラビリンスには浴場施設・・・すなわち お風呂場が存在したのである!
「え~! あれほど水魔法で がんばったのに・・・
うちの頑張りはなんだったの!?」
アリス・・・ショック! 無茶苦茶ショック!
でも 風呂場があってよかった。
これで身体を清潔にできるかもしれない!?
アリスはスキップしながらうきうき気分となって・・・反応があった地点へと向かうのであった。
「♪ ♪ ♪」
浴場施設反応のある場所にいくと ""皇宮温泉""というノボリの旗がたくさん立てかけられている!!
人も通わぬラビリンス奥なのに・・・何故だが観光地気分。
湯煙が立ちのぼり 温泉特有の匂い・・・なにやらBGM的なものまで聞こえてくる。
ここは皇宮ラビリンスなのだ!
時空を平気でひん曲げる摩訶不思議ゾーン。
なにが起きても不思議ではない!
こういうこともあるのだろう!
アリス! とりあえず納得する!!
こういう仕様なのである。
-------------------- To Be Continued ヾ(^Д^ヾ)




