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発想自慢



 2019 5 11


 ネタバレになってしまうのであまりバラすのもどうかと思うのだが……ええい、言ってしまえ! 

 かつての自分が妄想した俺エロゲーというのが、今までにない、画期的なシステムだったのである。

 

 出た! クソゲーの鉄板パターン! 「今までにない画期的な試み」! いかにもなド素人の発想である。でも、いいんです。そもそもド素人なんだし。

 ただ、これを発想したのがもうウン年も前なので、すでに同じようなシステムのゲームはもしかするとリリースされてるかもです。そしてクソゲーとして歴史に名をとどめてたりして。なんでこうネガティブな発想しかできないんだろう?


 まあ、それはさておき、そのシステムってのは……いいですか? 言っちゃいますよ? 今ならパクっても誰も文句は言いませんよ? ゲームメーカーさん必見ですよ?


 それは「キャラに立ち絵で演技させるシステム」です! どうだ! 画期的すぎて度肝を抜かれただろ! え? そうでもない? 拍子抜けもいいとこ? そうですか。よく伝わんなかったようですね。きちんと説明すれば目からウロコだと思いますよ。

 

 従来の読み物系ゲームはヒロインの立ち絵、そしてイベントCG(早い話がエロCG)によってほぼ構成されている。これは制作の効率を重視するため、こうならざるを得ないと考えられる。中にはス◯デみたくアニメで構成されてる変わり種もあるが、それは資金的に余裕のある場合に限られる。あるいはヒットが確実視される場合か。

 ということは必然的にエロゲーメーカーの大多数、中堅メーカーは前者の構成を取らざるを得なくなる。


 これがあまりに一般化しすぎてしまい、そこに疑問を抱くプロなどほとんどいなかったのではあるまいか。そうなると立ち絵のヒロインは表情の変化(差分というらしい)くらいしか情報をプレイヤーに発信できない。これもそうならざるを得ない事情がある。


 なにしろ立ち絵なんてのはテキストのキャラが誰なのかを明示できればそれでいいんである。それにちょっとした表情やポーズの変化を与えれば臨場感がグッと上がる、という程度のものでしかない。

 もちろん、最も目にするヒロインのキャラグラなので手抜きはできない。ゲーム誌にも掲載される重要な絵なので魅力的に描かれてはいる。が、やっぱり立ち絵はメインまでの前菜なのだ。


 エロゲーはその特性上、メインはエロCGのイベントで、立ち絵なんてものはそこに至る過程の添え物に過ぎない。そんなものをいちいち作り込むのは無駄というものである。普通に考えればそうなる。合理的だと思うし理解もできる。

 が、素人考えながら、それは制作サイドのエラい人の発想なのではないだろうか? と思わずにはいられないのである。


 自分は多分にシナリオライター、あるいは脚本家の視点が強いんだと思う。いや、何がどう違うのかはよく知らないのだが。

 確かにメインはエロシーンなのであろう。だが、そこに至る過程こそ、シナリオの腕の見せ所なのである。なのに、従来のゲームの殆どはそこにちょっと表情が違うだけのヒロインの立ち絵ばかり表示して、肝心の腕の見せ所であるシナリオ部分はただの読み物になる。非常にもったいないし、悔しいとも思う。


 しかし、これも仕方のない一面はある。エロゲーはビジュアル重視だから。これに尽きる。

 有名原画を起用すれば一発ヒットは間違いなし。無名でも高い実力の原画がいればヒットは約束される。これもエロゲーの定説であり、宿命であろう。が、数字に現れない数値も確かに存在する。


 実はここも重要なのだが、自分は自慢じゃないが、ユーザーとしてなかなか侮れない眼力を持ってると自負している。そのユーザーの視点でもって、その定説の欺瞞を暴いてみようと思う。

 以下必見。待て、次回!


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