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自演自慢


 2019 7 7


 休日に人里に降りる用事があったので外付けドライブを購入。完全に泥縄だが、これから役に立ってくれるはずである。とか思ってたら嬉しい誤算があった。買い物バッグに使い古しのUSBを入れっぱなしにしてたんだが、こいつに失われたデータのバックアップがあった。自分ですら忘れていた。


 消えたとばかり思ってた書きかけの小説やらが残っていたのだ。嬉しい! ……んだけど、実はまた1から書き直す覚悟も決めてた矢先だっただけに正直微妙。まあ加筆修正する分には元データはあった方がいいので良かったとは言えるんだけど。それに、失くしたデータが全部残ってたわけでもないしね……


 しかしこれでは一人バカみたいに空回りしてただけである。自分でデータ消して、やっぱり後から見つかりましたなんて実に自演臭いではないか。


 自分もフリゲーのレビューとか少ないながらもさせてもらっちゃあいるが、これがなかなか難しい。

 応援はしたい、ゲームもホメたい、製作者さんにヤル気も出してほしい。とはいえ、ベタ誉めに誉めると逆に自演臭くなる。贔屓の引き倒しもいいところである。そうなると、ここは素直に気になった部分も正直に書くのが正しい姿勢ではないかと思えるのである。


 そう思ってしまうのも、実は自分自身、自演したい人の気持ちもそれなりに分かるからだ。いや、自作を自演で評価してる人が実際にいるかどうかは知らないのだが。

 反響など殆ど無い自作に自演でレビューしたいと思わないこともないわけでもない。しかし自作を自演で誉めるというのもなかなかできるもんでもない。そもそも注目もされてないのに自演で評価なんかしたところで虚しい一人遊びでしかない。その虚しさに耐え切るメンタルを自分は持ってない。


 でも、逆にディスリなら自分の得意技だし、自演でも虚しくはない気がする。自演で炎上ではないが、少しシミュレートしてみる。


ユーザー俺

「ハッキリ言ってつまんねーよ! こんなヌケないカスエロゲーに俺の時間を浪費させがって! 専門学校入って基本のキから勉強し直して来い!」


クリエイター俺

「なんだとコノヤロー! 俺様のアカデミズムも理解できない一般人ユーザーごときがイッチョマエにクレーム入れてんじゃねーよ! そんなにヌキたいんなら風俗行けや!」


ユーザー俺

「テメー、ユーザーは神だぞ! その神がわざわざ親切に忠告してやってんのにその態度はなんだ! そんなんだから微妙なゲームしか作れないんだろうが。芸術性云々する前にユーザーに媚びるのがサブカルの使命だろうが! 痛い勘違いしてんじゃねーよ、この底辺が!」


クリエイター俺

「シバくぞコラ! 大体、カネも払ってねえフリゲごときに過度な期待すんじゃねーよ! 素人製作者が全員◯◯◯◯◯◯◯(※大手サークル名)クラスの天才ばかりだと思うな。 素人なら生暖かい目で見守るのが大人の対応ってモンだろうがよ! なにが神だ。頭おかしいのか! ハゲ!」


ユーザー俺

「殴るぞコラ! そもそもオメーのゲーム、表面だけは高尚ぶってるけど中身は上から下までパクリばっかりじゃねえか! パクるんならせめて謙虚さとヌキ所をパクれや! この童貞が!」


クリエイター俺

「勝手に童貞認定してんじゃねーよ! このEDが! あれはパクリじゃなくてリスペクトっつーんだよ! そのへんのワビサビも理解できねー奴がレビュアーぶりたがるのも大概にしろ! このマザコンが!」


 ……やっべ。すっげえ楽しくなってきた。これ以上続けるとマジに危険な領域に足を踏み入れちまいそうなのでもうやめておく。


 自作に反響がないってのはやっぱり寂しい。でも、自演とはいえ客観的に自作を評価できるというのは決して無駄なことでもない気がする。また、自演でもなんでも、それで制作へのモチベーションアップにつながるんなら、やる価値はあると思う。多少、虚しい気持ちにはなったとしても。


 それでも反響がなくて嫌になりそうなときはこう思うのはどうだろう。まだ世の中が俺に追い付いていないのだ。俺の死後、俺の作品は必ず大ブレイクするであろう! と。

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