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巨乳自慢


 2019 6 18


 このゲームにはヒロインが2人登場する。メインヒロインは貧乳の幼なじみ。セカンドは巨乳の美人という分かりやすいテンプレ設定である。こうすることにより幅広くユーザーに訴求できる。まあ、童顔巨乳の需要も無視できないんだが、ヒロインを3人も登場させられるほどのキャパはない。

 いや、次回作に予定してるバカエロゲーにはヒロインが3人も登場する! とはいえ、こちらはまたベクトルが違うので問題はない。


 それはさておき、メインが貧乳というのは結構な冒険。テンプレを押さえるなら巨乳とまではいかなくても、そこそこのボリュームを持たせるのが常道である。そんな冒険、素人がやるのは蛮勇以外の何物でもないのだが……実はこれにも避けて通れない事情がある。

 そもそも自分は巨乳を描くのが苦手。好きは好きなのだが。が、自分に最も画力が身に付いてた時期はネタ系投稿者としておっさんの絵ばっかり描いてた。エロゲー誌の読者コーナーにはそういうやり方で悪目立ちしたがる奴が大抵、一人はいるもんである。

 もちろん、提灯投稿としてエロゲーヒロインも描いてはいたけど、巨乳がどうにも上手く描けなくてよく嫌になってた。

 これも当然で、巨乳という立体を描くには確かな画力の裏打ちが必要なのだそうだ。好きだから描きまくってるうちに上手くなる、なんてのは天才のスキルだ。


 そこで凡人は苦肉の策としてあえて好みから外れた貧乳キャラを描く、胸を描かなくていい構図にする、巨乳キャラでも無理やり貧乳に描いて貧乳好きをアピールしておく、等々の無駄なテクニックばかり身に付けた。いいんだ。どうせアマですらない素人だし、貧乳好きの方が根拠はないけど好感度高そうだし。


 そんなもんだから未だに巨乳描くのは苦手。正直言うと描きたくもない。頑張って描いてもバランスがおかしく、笑いを取りにいってるようにしか見えない。笑いを取りにいくバカゲーなら問題ないけど、真面目なノベルゲームだし。

「これ、胸にミサイルでも格納してんの?」とか言われても、渇いた笑いでごまかすしかないくらいのクオリティなんである。それでも描かなきゃなんない。だって設定に巨乳ってのが厳然としてあるんだもん。 

 

 ハガキ職人時代はそれなりに真面目に取り組んでたのでイラスト、デッサンのハウツー本なんかも立ち読みながら読んだりもした。が、巨乳の描き方なんてコラムはお目にかかったことがない。大体ボディラインを描こうと思ったら人体の骨格とか筋肉なんかも意識しなきゃいけないってのは絵描きとして常識らしい。そんな常識、裏流れのネタ系ハガキ職人にある訳ありませんがな。


 真面目に取り組む姿勢なんかあるわけないんだからそりゃ魅力的な巨乳なんか求めるのが無理。そこそこ真面目に取り組んでた時期でさえ絵から逃げることばっかり考えてたためにいまそのツケを支払わされてる。いつかゲームが作れるなんて分かってたらあの時期、もうちょっと頑張ったのに。いや、過去の自分に文句を言うのはお門違いだ。


 そんなわけでいま、自分はゲームに登場する、俺好みのセカンドヒロインの巨乳を頑張って描いてる。始めるのは遅くたって、ここから成長することもあるだろう。描かない限り上達するわけがない。これは絵でも文章でも同じこと。書けば書いた分だけ経験値として身に付いて上達するのは最近特に身に染みた。


 今見ると昔書いた小説なんかでも結構甘い部分が目につく。今の自分ならもうちょっと上手く書ける自信がある。まあ、あの頃の自分が書いたものもまた味わいがあるので今修正する気もないのだけど。

 翻って絵なんかだと拙さはダイレクトに分かる。数年後に自分がこのエロゲーを見て、巨乳の下手さに哀しくなったりするのだろうか。そう、なればいいんだけどね……

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