制作自慢
2019 4 30
これも念のために言っておくと、別にウブントゥが使えないOSなどとディスりたいわけでは決してない。むしろフリーでここまで高機能なOSが配布されている事実に感動さえ覚える。実際、そのおかげで自分は深刻なリスクを回避できた。では何が不満なのか?
それはユーザーが圧倒的に少なく、高度なスキルを要求されるため、フリーゲームにしても、面白そうではあるものの、素人制作の怪しげなフリゲーらしきものは見当たらないという事実。どうもプロや企業が作った公式アプリといった趣なのである。
そういうゲームは自分的にあまり求めていない。自分が求めるのは素性のよく分からない、個人制作の怪しげなフリゲーなのである。が、それをウブントゥで楽しむには高いスキル、あるいはネット環境が必須のようである。どちらも自分が持ち得ないものである。
おっと、話が思い切り逸れてしまった。
なんだかゲーム制作というとかなり高度なことをやってるように思われてしまいそうだが、いや、ちょっと自慢はしたいのだが、それでも自分などは素人フリゲー制作者としては新規参入して2年近くも経過したのに作品本数など2本程度というド底辺制作者もいいとこなのである。
大体、イマドキならゲーム制作は簡単な作品なら、やる気と根気さえあれば誰でもできるものなので大して自慢にはならない。
何本も作品をリリースされてる個人制作者もおられるし、商品化するほどの作品をものした方さえいらっしゃる。カネ取って販売した方がいいんじゃない? と思わずにはいられないハイレベルな作品さえフリーで配布されてる方もいる。自分ごときがちょっと制作に行き詰まったくらいでこんなひとり語りをグチグチやるのがどれほどおこがましいのか、分かってもいるつもりではある。
それでも、そういう人たちと、まがりなりにも同じ舞台に立ててるだけで自分としてはそれなりに凄いことなので、俺ってスゲーって自己陶酔もしたくなる。
まあ、そもそも凄い人ならこんなことで自分に気合を入れるまでもなく、日夜制作に励めるものなのだろう。自分の場合は紙芝居ノベル程度のものなので真面目にかかればそれこそひと月かそこらで完成できるボリュームなのだが、そもそも作ってる奴がダメなもんだから無駄に時間がかかってしまう。とりあえず甘い作りでも完成させて、自分はゲームを作ったんだ! という小さな達成感を味わう程度の娯楽でしかない。
これがRPGやアクションゲー、あるいはS・RPG、自分の大好きな格ゲーなんかだと制作にかかる難易度はハンパなく上がるうえ、時間も膨大にかかるであろうことは容易に想像がつく。おそらく製作期間は1年やそこらではあるまい。その間のモチベーションを彼らはどうやって維持しているのか、是非エッセイにでもまとめて教えて欲しいくらいである。が、そもそもそんな人たちにそんな時間的余裕があるわけない。
自分のようにこんな愚痴エッセイ書いてるヒマさえ惜しいはずである。そう考えると、こういう愚痴を書けるのも底辺制作者のみに許された特権ではあるのかな? などと、もっともらしい理由付けをしたがるのが底辺の悲しい性。それでも何でも利用できるものはとことん利用させてもらおう。
結局、ひと昔前のXP機でゲーム制作にチャレンジできるほどの気概もない自分は1年ほど経過してやっと購入したノーパソで制作を再開できるようになった。
いや、その間を無為にしていたわけでは決してない。自分的にはあれこれチャレンジもしてはみたのだが、やっぱりウブントゥに制作ツールを導入すること自体、敵わなかった。リナックスでもバカなゲームを作ってる奴はいるぜ! と、悪目立ちしたいという野心も全くないわけではなかったが、やはり自分には底辺制作者というポジションが分相応のようである。
ただ、ひとつ言い訳をするならば、その後の制作の半分、つまり、シナリオ書いたり絵を描いたりといった作業はウブントゥ機の方でやってるので、全く使ってないと言えば語弊がある。そもそも低性能のノーパソでゲーム制作しようなどと思えば、複数台で作業を分担した方がいいに決まってる。その分リスクも分散できるし、データの整理や保管も効率が上がる。多少、データの行き来が面倒な部分もあるけれど、それもリスク分散というメリットを考えれば大した問題じゃない。
そういう事実が体感できたことについても、このブランクの1年は結構有意義であったかな、とも思うのである。