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『冬木立』

作者:詩織



冬の雑木林は

裸になった樹冠じゅかんから

やわらかい陽射しがそそいで

思いのほか暖かいものです。








散り積もった落ち葉を

サクサクと踏んで歩くと

フライパンで銀杏を炒ったような

芳ばしい匂いがしてきます。




花の咲く春から秋はともかく

「冬の散歩は楽しいですか?」

と聞かれることがありますが、


よく見ると

葉のない時期だからこそ

愉しめることもあるんです。



はだか木を下から見上げていくと

木の生い立ちがわかります。


根元の枝分かれの間隔があいている所は

何ごともなくグングン伸びたことを語り


伸びられず曲がり苦しげに

天を仰いでいる所は

なにか辛いことがあったのかもしれません…


静かに立ち尽くす彼らも

身に起きた生長ドラマを語っているのでしょう。



葉が落ちて、

初めてその姿をあらわす冬芽たち。

秋になって冬の準備のために

作られるものと思っていませんか?


本当は過ぎた春、

芽吹いたばかりの葉の根元には

もう来年の小さな命を宿しています。

冬までは認められることさえない芽は

黙々と孤独に耐え

来る春に備えているのです。


挿絵(By みてみん)


雪が降ってあたり一面が白く装うと

いつも見慣れた景色が一変して

美しさに時を忘れる…




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