表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/8

プロローグ

 昨日、僕はずっと仲間だと思っていた仲間から別れを告げられた。

 それは一方的に、交渉の余地もなく、


「……悪いけど、今のシンリは弱すぎる」

「私たちもあなたが憎くてこんなことをするわけじゃないの」

「そうそう、ただちょっとアンタには努力が足りてないのよ」


 今までパーティーを組んでいた少女たちにこれまでもさんざん言われてきたことを再び言われた。

 冒険者になってから、一年以上が経過した。

 しかし初めてクエストを受けてから今まで、僕たちは一緒に頑張ってきたが、僕が前線に出たためしはない。


 なぜならそれはひとえに、僕――シンリ・ハノヤが弱いからである。


 一年かけても、芽吹く気配すら感じさせない僕にとうとう嫌気がさしたのだろう。

 だからその言葉の最後の次に出てくる言葉も、なんとなく察していた。


「「「……さよなら」」」


 そういって彼女たちはいなくなった。

 しかし僕はそろそろかなと、予想していたから、動揺も少なかった。


「ははは……。今までありがと」


 乾いた笑い声をあげて、僕からも承諾の意を示す別れの挨拶を済ませったのだった。


 さて、明日からどうやって生きていこうか?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ