表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/47

第1部 12芒星魔方陣 編  7章 水面下で起こる何か 1話

本章は2部スペルブースト編の伏線章です。

何が今後起ころうとしているのか楽しみにしてください。

 御門芽が6課を襲撃してから2日後の4月16日、日曜日、ほぼ3日間監禁状態だった御門芽の身元確認が終わり釈放となると同時に公安6課へ正式に入る事になった。

「随分、苦労掛けたわね」

 マリアが御門芽に書類を渡しながら言う。

「時間は掛かったが正式に6課のメンバーだ。これからも宜しく頼むよ」

 成田課長は手を差し出す。御門芽も右手を差し出し握手した。

 この3日間、成田課長は6課襲撃事件に付いて警視庁に呼び出されていた。

 御門芽恵に寄る6課襲撃事件は暴走車が突っ込んだと言う事で辻褄を合わせる為に鑑識班は事故車まで用意していた。

 御門芽家、平安時代から影で治安を維持してきた陰陽師として密かに知られる名門である。

 今回、公安6課へ引き入れる趣旨説明と事情聴取の為、斎藤が同行する。

 斎藤は普段着慣れないスーツの襟元を苦しそうに緩めている。

「私はすぐに戻るわ、以外と居心地が良いの、ここ」

 御門芽は少し照れているようにも見える。

「待ってるわよ」

 ジュリアンは抱きしめながら御門芽に言った。

「いつ戻ってくるの?」

 私は握手しようと手を伸ばしながら訊くと御門芽は上に目を遣り。

「水曜くらいかな?それじゃあそろそろ時間だから行くね」

 御門芽は斎藤が運転する車で私達と別れた。ジュリアンはビルの中に入ろうとする私の肩に手を掛けて顔を近づける。

「今日は店に行くわ」

「どうしたの?店はエリカが店番をしているのじゃないの?」

「この前の魔法陣に付いて気になる所が有ってね」

 この『店』と言うのは『Oz(オズ)Rose(ローズ)』と言う魔具を専門に扱うお店の事でここから歩いて5分の所に公安6課がセーフハウスとして使っている。

 地脈の上に在って霊力や魔力を集めやすい所に在るが装備は最小限で実質的に店舗として以外に活用がされていないのが実情だった。

「分かったわ、チーフには私から連絡しておくわ」

「宜しくお願いね」

 ジュリアンはそう言うと店へ歩いて行った。私はジュリアンを見送りビルの中に入った時、ビル内の照明が消えた。

「停電?」

 私は通りに出て周辺の様子を見渡す。ビルやお店の照明の他に周辺の信号も消えている。

 しかし1分程すると電源が回復していった。私はメインサーバー室に入り、サーバーのチェックをして異常が無い事を確認した後情報分析室に入りゴーグルを掛けた。

 昨日まで警察署に事情聴取に行き、犯人に直接の取り調べを行い『スペルブースト』と言うプログラムをインターネットからダウンロードしたと言う事だが、その入手方法がブラウザから突然現れたらしくどうやってダウンロード画面が出てきたのか分からないと言う事だった。

 しかし、そのスペルブーストと言うプログラムは私が調べる範囲内では都市伝説程度の情報しか入手出来なかった。

 仮にデジタル魔法に出力増幅のプログラム組立るとどうなるかを検証する為、プログラム作成を始めた。デジタル魔法のプログラムは祖父の会社から開発ツールが公開されていて中学、高校などの学校や企業でもデジタル魔法を作成している。

 しかし魔法の基幹プログラムはキングローズ社にのみ有りハッキングなどを防ぐ為厳重に管理されている。

 この学研都市には第2ジオフロントにキングローズ社の日本支社が在り、そこにも基幹プログラムが保存されている。

 その夕方に一通り完成した試作プログラムを試験用DMO-Systemにインストールし演習室でライターを発動させてみる。しかし、20倍どころか10倍程度の威力しか出なかった上にオーバーワークで魔力の消費が多くなり疲れてしまう。これだと一般人にはとても使いこなせる代物では無かった。

「スペルブーストと言ったかな、どうだね?」

「ええ課長、ブーストさせると上位魔法より魔力消費が多くなって使えないのです。まだ何か有るのかと思うのですが」

「他に同様の事件は有るのか」

「今の所はこの1件だけです。ただ私の推測通りだとするとこの事件はこれから増えると見ています」

「増えるとは?」

「恐らくこれは、何らかの方法でデジタル魔法の威力や能力を強制的に上げる不正プログラムを起動させてと見ています」

「まあ、キングローズ社日本のサーバーにはアクセスしたのか?」

「ええ、サーバーにはスペルブーストらしきプログラムは在りませんでした」

「なら、デジタル魔法を扱っている学校や企業のサーバーを閲覧してみたらどうだう」

「常徳、清和台など一通りのサーバーは検索しましたがそれでも出てこないので個人で所有しているサーバーと学研都市の外からアクセスしたサーバーだと思うのです。その辺りをこれから調べて行くつもりです」

「それこそ膨大でとてもシルビア1人では不可能だろう」

「ここにはアリアが有りますし、学研都市の外からだと通信局で集約されているのでまだ探し安いと思います」

「分かった。人手が欲しければいつでも言ってくれ、すぐに手配するから」

「ありがとうございます」

 成田課長は部屋を出て行った。私も今日は遅くなったのでOzRoseへ行ってから家に帰った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ