第1部 12芒星魔方陣 編 6章 陰陽師の少女 2話
文字数が多い割に切るところが無くて困りました。
女の名前は『御門芽 愛』で陰陽師の家系だと言う事だった。しかし、公安を襲った動機に付いては曖昧な発言を繰り返していた。
「ここがどう言う所か知っている様ね・・・」
「この街に破壊工作する元を絶とうとしたまでよ」
マリアの尋問に御門芽は大きな態度で言っている。
「判ったわ、じゃあここがどう言う所かだけ教えておくわ。ここは、警視庁公安部、第6課、通称魔法公安課、主に学研都市の治安維持に努めているわ」
私の説明を最初は横を向いて聞いていない様な仕草だった御門芽は体を乗り出した。
「公安・・・6課なんて聞いた事無い、大体、4課までしか聞いた事無いのに6課って何をしてんのよ!」
「そうね・・・5課から7課までが先の戦後に設立された組織よ、戦後で治安が急激に悪化している中ではより強い組織が必要だった。非公式な組織なだけに6課と7課には射殺権限も有るから」
御門芽は我に返り身を縮めた。
「知りすぎた・・・よね・・・私」
「ええ、知りすぎたわね」
「私を殺すの?」
御門芽が若干怯えた様に聞くとマリアが御門芽の後ろに回り囁く。
「いいえ、貴方を仲間にしたいの、身内なら知りすぎて何の問題も無いのだから」
既に選択肢が無い事を悟った御門芽は俯いたまましばらく黙り込んでいた。
「今回の件に付いて私達が動く前から随分正確な情報を集め行動していたみたいだったけど協力して貰えるかしら?私達はあの魔法陣が何なのか調べている所なの、まあ多分よくない物だとは判るけど」
「分かりました、協力します」
御門芽は落ち込んでいる様に見えるがその割に冷静そうだった。
「とりあえず、ここまでの経緯を教えて貰えるかしら?」
『―出動要請。BO-21地区、4-17番地で事件発生、近くの隊員は急行して下さい―』
シティー・フォークからの通信だ既に現場へ部隊が向かっている。
『-こちらブルーバンド、第15支部、こちらからも3名向かいます-』
よくある事だがシティー・フォークが出動しているから直ぐに解決出来るだろう。
「その、こんな組織が有った事を知らなくて・・・」
建物内の放送は御門芽の耳にも入っただろう、大人しく事情聴取に応じ始めた。
御門芽の話では学研都市建設計画から都市計画に関わり結界を構築していたと言う事だった。
「・・・そんな話、私達も聞いた事が無いわね」
「ですが、外周をバリケートの下と主要な建物の下には結界を張っているの」
マリアは疑い深く聞くと御門芽は体を乗り出し反論した。
「とりあえず嘘はついていない様だけど裏付けは必要ね、都市設計理事会に問い合わせてくれる?」
「分かりました」
私はオフィスに戻り情報分析室に入る。部屋の中はスーパーコンピュータのPCラック5台とデスクの前にディスプレイ4台と上に2台が並び整列している。
私は専用のゴーグルとコードの付いたグローブをはめ椅子に座る。
「It's Show thyme!」
アリアからゴーグルに映し出される表示と指の動きに反応するディスプレイ。アリアとは公安6課で使用している人工知能AIの名前、私はこの瞬間が好きでデジタル魔法のプログラムもこうして組んでいる。
都市設計理事会のメインサーバーにダイブして直ぐに都市設計図のファイルが見つかり御門芽が言っていた証言はそこからは数分もせずに見つかった。
ついでに都市計画図を調べようとしていたその時。
『―こちらBO-21地区、4-17番地、応援要請、強盗犯が警備車両を吹き飛ばした。怪我人が出ている―』
通信後ろでサイレンや爆発音が聞こえてくる。私はハッキングを中止して取調室へ走った。その間に小河から通信が入る。
『私と北条が現場に向かいます』
『分かった。その頃には解決していると思うけど出来るだけ情報を集めて来て』
『分かりました』
部屋に入ると取り調べはまだ続いている。
「裏付け取れました」
「有り難う、こっちもここを襲った理由が分かったわ」
マリアの話から私達が追いかけていた犯人と目的が同じだった事から御門芽はここを犯人グループのアジトだと思い込んで攻撃をしたと言う事だった。しかし、魔法陣に付いては学研都市を何らかの方法で破壊する術式で、今まで3度阻止をしたが今回は間に合わなかったと言う事だった。
取り調べが終わり御門芽を連れ食堂に入った。
「悪いけど、貴方の身元確認が取れるまではこの建物からは出られないから我慢して」
マリアが優しく御門芽に言いながら運ばれてきた料理を並べ私達は食べる。
「これ、美味しい」
「そうでしょー」
ジュリアンは箸を進める御門芽へ自慢げに言った。
『チーフ。小河です。現場の犯人は現行犯で身柄を確保したそうです』
『お疲れさま、今の状況は?』
『犯人は2人、デジタル魔術師でした。それと現場の制圧に常徳学園の女子学生が1人関わったそうです。名前は浦多香子と言うそうです』
『何者なの?その浦多香子というのは』
『常徳と言えばデジタル魔法の教育をしている学校よね』
マリア達の通信に私も入る。
『詳細はこれから調べて後で報告します』
『分かった。報告有り難う』
その後、私とマリア、現場から戻ってきた小河でミーティングとそのままの成り行きで一緒に居た御門芽が参加した。
成田課長と斎藤、ジュリアンは中垣と一緒に御門芽が襲撃した現場の状況確認と説明に追われていた。
会議室で小河は現場から帰り際に作った即席の資料を配り現場の状況説明から始まった。
「その、シフト・フレイムって言うのがこの子ね?」
「はい、浦多香子、生年月日、所属は資料にあるとおりです」
「15歳で学園1位の実力者か、炎系の魔法なら私よりも上かも知れないわね」
「その可能性は有りますね。複数のデジタル魔法を同時発動出来ると言う事です」
私が言うと小河はそれを否定しなかった。
「犯行グループは2人、どれもデジタル魔術師です。2人共ウイザードタイプの炎、風属性でした。ただ・・・」
「どうしたの?」
マリアが聞く。
「使用したプログラムと実際の魔法の威力に乖離があるというのか、とても強すぎるのです」
「どんな術式でどれだけ違ったの?」
「使用された術式は『ニトロ』で5倍、『ライター』で約20倍です」
「ライターで20倍だったら『火炎瓶』より威力が有った事になるのかしら?」
「その可能性が有ります」
小河は私の質問に答え、さらに続けてる。
「これはまだ、未確認の情報なんですが、見た事の無いプログラムが実行されていた可能性がますそれも、非常に殺傷能力の強いプログラムの様です」
「それが何かはまだ分からないのね」
マリアは付け足すように状況を確認した。
「はい、これについてはシルビア、やってくれる」
「任せて、その時の映像が有れば解析するわ」
小河の依頼を私は即答した。
「シルビアさんは魔法使いなんですよね?」
御門芽は私に訊く。
「ええ、デジタル魔法と古代魔法の両方が扱えるわ」
「もしかして、ここにいるみんな魔法使いなんですか?」
「全員では無いわ、斎藤とジャン、課長は魔法使えないし、小河先輩はレベル4の透視能力の能力者よ」
「凄い人達ばかり、私も自信が有ったけど井の中の蛙だったかな」
御門芽は俯きながらだんだん声のトーンが小さくなっていった。
「そんな事は無いわ、シルビアかなり本気だったわよね?普段は白兵仕様のM1951から杖に持ち替える所を久しぶりに見たから」
ジュリアンは私が水龍の杖を使う所を久しぶりに見た事に満足している様子だった。
「魔法の発動には銀が使われた魔具が必要なんだけど、その銀の質量も多い程、魔法を発動させるには有利なのよ、その杖を使わせる程の強さだったって事よ。それにシルビアはちょっと特別なのよ」
マリアはフォローになっているのかどうか分からない言い方をする。
「まあ、私の場合は確かに特殊ね、生い立ちにもよるのだけど」
「じゃあ、ミーティングは以上かしら?今回の件、報告書にまとめておいてくれる」
「分かりました」
マリアは御門芽を連れて会議室を後にした。
ネラばらしすると、以前、良くやっていたネトゲのギルマスのキャラ名をパクって分かる人には分かる程度に変えて勝手に使わせてもらっています。
その際、まじめに姓名判断をさせてもらい、字数が悪い事から名前を少し変えました。だから、オリジナル!です
それは、そのギルマスさんが私のネトゲのキャラ名を勝手に引用して、同サイトや角○書店やらに投稿しているから仕返しですw
どのゲーム名のどんなキャラ名かは秘密です。




