ハッキリしろ!
俺は客観的に見ればかなりカッコいいらしい。
母親に似ているためか、少し女性のような顔立ちだがそこがかなり良いらしい。
体の線は細いがただ痩せているいるというわけではなく、筋肉が引き締まっている。
こんな風になる前はずっと外で遊んでばかりだった。
近くに森があり、よくそこで遊んでいたためか、かなり身軽だ。
細いと言っても背が低いわけでもなく170そこそこあり、クラスでは背が高い方だった。
めんどくさがり屋な俺だが、頼まれたことには断れず、面倒なことを引き受けてしまうことも多々ある。部活の助っ人とか、運動は得意だし。
母さんはそんな俺のことをハッキリしない奴と言ってくる。
母さんの言うことに改めて納得した俺にゆかりが話かけてくる。
「今日はおにいちゃん6時間授業だっけ?」
「ああ……でも今日は学活もあるし、新しい先生の授業もあるから大変ではないだろう」
俺とゆかりの学校は隣同士にあり、中学受験をしない人以外は大抵隣の中学に上がる。
中学は隣の小学校だけでなく、周りにある3つの小学校からも上がってくる。
最初は同じ小学校の友達同士で仲良くしていたが、どんどんその壁もなくなっていき、出身地は関係なくなっていた。
そんな光景はどの中学でも似たようなものだろう。…ほかの中学は話でしか聞いたことはないが。
うちの中学校と隣の小学校で珍しいものは特にないな。
そんな普通の公立学校に通っている。
以上学校説明
学校の宣伝みたいなものを考えてみたがやっぱり俺には向いてないらしい。
宣伝なのに普通ので終わらせるのは宣伝する気ないだろと言われてもおかしくない。
まず宣伝する気ないから当然か。
「ゆかりは今日は午前中で終わり。昼ご飯はどうすればいいの?」
反省会を開いていた俺にゆかりが返事を返してきた。尋ねてないけど。
「昼ご飯は弁当にして冷蔵庫の中に入れておいたからそれを食べてくれ」
「は~い」
「あ、そうだ。今朝俺に用があるとか言っていたがなんのことだ?」
そうだよ。今朝の事件の原因と言っても過言でないんだからさっさと片付けよう。
「イリスさんは昔メイドをやっていたらしいけど、うちでもメイドみたいな事するのかと思って」
確かにそれは決めておいた方がいいだろう。
メイド服は着ていて欲しいが強制させられないし、何もせず抜け殻みたいな生活をさせるのもダメだろう。それは俺の役割になるかもしれないんだから。
「家事の腕を見てから判断しようぜ。仕事ができないから追い出されたとか言っていたからな。もしそれで問題がなかったならその時は任せよう」
「ダメだったらどうするの?」
「そうだな……まあ一応教えてやってスキルアップさせてから任せようぜ」
これからもずっといる気ならそっちの方がいいだろう。
「……そうだね。それじゃあこの辺で」
「おう。一日頑張れよ」
「は~い。おにいちゃんこそ頑張ってね~」
学校に近くなり小学校と中学校を分ける分岐点まで辿り着いた。
小学生も中学生もちらほらといる。
その中の一人にゆかりの友達がいたようだ。
別に待ち合わせなどはしていないが時々見かける。
俺に別れを告げたゆかりは小走りで友達の所に向かった。
俺は近くに友達がいなかったから一人で校舎に向かう。
サブタイトルがこれでいいのかと今も悩んでいます。
誰か、いい案あったら教えて!
まだ続く。
色々とここまでついてきてくださりありがとうございます。(ここは真面目)