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社会的に…

 第二章  被害者俺・犯人天使


 

 ……まだ俺は眠っているのだろうか。

 朝、目が覚めて起きようとした時、普段とは全く異なるもの隣に置いてあった。

 いや、これは夢だな。

 瞼をしっかり開き、視覚に入ったものを非現実だと認識し、閉じる。

 ダメだ、現実に戻れない。ここで俺はパジャマという軽装で100層を目指すのかよ。無理ゲーすぎる。

 試しに右手をスナップをきかせて振ってみる。

 あ、あれ?ウィンドウが出てこないな。妖精の世界なのかな?

 今度は左手を振ってみる。

 やっぱり出てこない。もしかしてもしかしなくてもこれは現実?

 異質なものを観察してみる。

 銀髪の髪に見惚れるようなスタイルに整った顔立ち。

 ……犯罪の匂いしかしない。

 ここでの刑罰は不法侵入ではなく拉致監禁や誘拐になるだろう。

 世の中理不尽だからみんなこいつを庇い俺がやったと主張するだろう。

 裁判で勝てる気がしない。裁判長とか下心が見え見えの判決しかしないだろう。

 何が良心に従ってだ!欲望に従ってなってるぞ憲法!

 …………………あ、よく見るとイリスだ。

 ふう、少年院は免れたか…よかった。

 いや、安心できない。警察じゃなくても家族に見つかったら終わりだ。

 なんせイリスはパジャマ(母さんのが貸した)の第三ボタンまでもが開いており、胸元を惜しげもなくさらしているからだ。

「おい、イリス、起きろ」

 両手で肩をつかみイリスを揺さぶる。

 その振動が体を震わせイリスの豊かな水蜜桃がプルンプルンと揺れている。

 俺の目はしっかりとその動きを捉えていて、ロックオンの解除ができずにいた。

 ずっと眺めていたかったが、今は一刻も争うので生き残った理性を振り絞り目を離した。

 思わぬ妨害(?)の対処に時間を取られ、今度は前よりも揺さぶった。

「そ、そんな…海斗さん。ダメっ…です…」

 そうかダメなのか、それなら仕方ない。

 ……じゃなくて、

「起きろイリス。朝だ。爽やかな朝がやってきたんだ。早く起きろ!」

「う、う~ん…ふぇ……?…一体ここはどこですか」

「それは昨日もやったからいい。ここは俺の家で、俺は泉海斗だ。いい加減目を覚まして現実を見てこの状態を何とかして!」

「……朝は静かに起きましょうよ。海斗さんは私に何を求めているんですか」

「パジャマのボタンを留めてこの部屋から静かに出て行ってくれ」

 突然、イリスは目を潤しはじめた。

「わ、私にここから出ていけと言うんですか。一晩泊めてやったんだから帰れってことですか」

 なんか勘違いしてないか?

「俺はこの部屋から出て行ってくれと言ったんだ。勘違いするな」

「わ、わかりました。ここから出ていきます」

 もう泣きそうに弱った声になっていた。

 とぼとぼと扉に向かうイリス。

 俺はやっとわかってくれたと安堵の溜息を漏らした。

 ……まだだ、まだ問題は残っていた。

「イリス、パジャマのボタン留めろ。」

 扉を閉めようとしたイリスをなんとか連れ戻しベットに座らせた。

「ふぇ……ど、どうしたんですか。私ここから出ていかなくいいんですか?」

 ここで出ていけと言ったやつはゲイだと思う。

 悲しげな表情から打って変わって明るくなった笑顔はとても魅力的で、その言葉に否とは言えなかった。

「ああ。その前にボタンを閉めろ、俺がオレでいる間に」

「は、はい、わかりました」

 よし、これで大丈夫。ここからは俺のターンだ。

 ドローと言ってみたが、扉のノックでかき消された。

 やばいやばいやばい。

「おにいちゃんちょっといい?」

前回は本当に長くてすみませんでした。

反省は心の表面でしています。

これからは少しずつ投稿かな?

善処していきます。

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