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第2話:まほぉ〜のくにぃ〜からやって来た♪

悪夢だ…。

空から突然降ってきた核弾頭。

南極条約で禁止されたんじゃないの?

ってか、何で南極なの?


「……さん」


DVD返しそびれで俺、死んじまうのか?


「…宏…さん」


誰が延滞料払うんだろう…。


「孝宏さん、起きてくださ〜い」


もう、お先真っ暗だ。


「天誅!!」


ドスっ!


「ふごっ!」


ようやく目が覚めた俺。

ここは……俺の部屋?


「やっと目を覚ましましたね?」


……この娘、誰?

髪の毛はピンクで腰の辺りまである。

瞳は黒で見つめると深い深い闇へ引きずり込まれそうだ。

肌は逆に白。いや、純白のほうがしっくりくるだろう。


「孝宏さん、大丈夫ですかぁ?」

「…きみ誰?どうして俺の名前知ってるの?」


当然だよな。

見ず知らずの娘に名前を知られているってどういう事?

見た感じと言うか、ピンク色の髪をした悪趣味な女なんてバイト先にも友達にも親戚にもいない。


「平山孝宏さん。年齢は22歳。大学4年生でアルバイトをしている。彼女いない暦と年齢は同数。間違いないですか?」


ストーカー!?こいつストーカーなのか!?

俺のプロフィールを全国の皆さんに晒しやがって!


「てめぇ誰だ!場合によっては出るとこ出て――」

「口を慎め小僧!」

バキっ!

「ぁぅ…」


右フックを顔面に食らいました…。

「それはそうと…先程は失礼致しました…」


打って変わって今度は申し訳なさそうな顔をした。

しかも瞳を潤ませながら上目使いで…。

これで妹属性が付いていたら即攻でガバーと行くんだろうが、残念ながら俺にはそんな属性はない。

どちらかと言えばチアリーダー属性だ!


と、話が反れてしまった。

「さっき?何かあったっけ?」

思い当たる節はあるようなないような…。


「すいません。急いで下界に来たものですから…。スピードを出しすぎて、コントロールが出来ずに孝宏さんにぶつかってしまいました」


下界?何言ってんだ?ぶつかったって……


「あー!お前もしかしてさっきの核弾頭――」

「こんな可愛い娘を捕まえて誰が核弾頭じゃ、コラァ!」


怖ぇ…。

ってかコロコロと感情変わり過ぎだ。


「ってか、あんた誰?名前は?」

「人に名前を聴く前に自分から名乗るのが礼儀ではなくて?」


お前はどこのお偉いさんの令嬢だよ。

それにさっき俺の名前とかもろもろをお前が全国ネットで晒したじゃねーか。

……ま、逆らうと怖そうだから素直に従っとくか。


「俺は平山孝宏だ」

「はい。知ってます」


おちょくっとるのか貴様。

「私はソフィア。魔法界ニルヴァーナから修業のために来ました。これからよろしくお願いしますね」


この人はあれだ。頭がパーなんだ。魔法とか言ってるし。

ここはファンタジー世界じゃねーぞ!


とここでさっきソフィアが言った言葉に疑問をもった。


「よろしくお願いしますってどういう事?」

「あなたは言葉の意味も分からないのですか?だから彼女も出来ないんですね。哀れな人間だこと」


カッチーン!


「あー!それを言っちゃうんだ!せっかく一部屋貸してあげようと思ったのに。気分が変わった。出てけ!」

「そ、そんな〜…。私には孝宏さんしか頼れる人がいないんですよ〜」


再び瞳を潤ませて上目使いを取る。

でも俺には利かないもんね!


「知るかそんな事!それに何で俺なんだ?他のヤツの所へ行けばいいだろ!」


ガチャ


「うだうだ言わないで素直に

「はい」

って言ったほうが長生き出来ますよ?」

「ふ…ふぁい!」


言ったよ!言ったから口にガトリング突っ込むの止めて!裂けちゃう!!


こうしてかなり脅迫気味に自称魔法の国からやってきたサリー……基、ソフィアが同居することとなった…。

ハァ…。


「あ、そうそう。孝宏さん」

「な〜に〜…」

「えっちなのはいけないと思います!」

バキッ!

「あ゛あ゛あ゛!レンタルDVDが!」


後日、割られたレンタルDVDを弁償しました…。

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