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Z世代の男の子って愛にも恋にも興味がないの? それとも彼だけ? むちゃくちゃ気になるカガミ君登場

Z世代の子の恋についてニュースでやっていました。結婚しないひとの割合が増えているらしいです。昭和を生きてきたわたしにはむちゃくちゃ不思議です。

営業1課のカガミ君は、ちょっといいひと。なんだか気になるタイプである。しかし、カガミ君はとっても難攻不落。なんでも結婚するつもりがないらしいし子どを作りたいというひとの気持ちがわからないとか言っている。わたしからしたら宇宙人みたい。なんなら恋愛にすら興味がないらしく、コスパやタイパが悪いから彼女を作りたくないとか言っている。ある日わたしは思いついて、カガミ君をからかってみた。

「もしかして、生身の女よりもエロ動画のほうがいいわけ? それならわたし、謝らなきゃいけないわね。エロ動画より魅力がなくてごめんなさいって」

いったいどんな暴言なんだろう。自分で言ってみてほんとうにびくりした。そしてカガミ君はなんだかびっくりした顔をして、その後わたしから視線をそらした。あははは困っている。その困った様子がとにかくかわいいのだ。

 最近は世界中のいろんな国で少子化問題が発生していて、びっくりなことにロシアでは、夜の22時以降のインターネット接続を禁止することによって少子化に歯止めをかけようとしているのだ。そうか! すべてエロ動画が原因だったのか!? え? でも本当にそうなの? そんなことで歯止めがかかるの? ロシア政府は何を根拠にそんな暴挙にでたんだろう。だけどそんなことよりいったいぜんたいなんで自分がカガミ君をからかってしまうのか、自分でもわけがわからない。ひょっとしてわたしはカガミ君の事が好きなのだろうか。もしかしたらそうかもしれない。カガミ君が気になって仕方のないわたしは、彼に呆れられようが、なんとかして自分にカガミ君の注意を向かせようとしている。

 カガミ君はかなりやばい。土日くらい家でゆっくり休んでいたらいいのに、土日こそ仕事を進めるべきだって、休日出社を積極的にやってる。そのうち過労死したらどうするんだろう。ねえ! カガミ君。過労死した後で、もっと遊んでおけばよかったって後悔したって遅いんだからね。でも、そんなカガミ君をいじりたいがために暇だからという理由で便乗して一緒に土日出社しているわたしもじゅうぶんすぎるくらいやばかった。

「ねえ、カガミ君。あなたは何のために働いてるのよ」

カガミ君に聞いてみた。土日のほうが、スタッフさんが自由に動きやすく、とにかく仕事が進めやすいのだそうだ。うーんでも、うちの会社はフレックスタイムを導入しているわけでもないし平日は休めないぞ? なのにカガミ君は全力で突っ走ろうとする。だめだよカガミ君、仕事じゃなくわたしにもっと興味を持て。         

今時の若者は、恋愛には興味がないっていうけど、カガミ君もどうやらそうみたい。こんなにかわいいわたしがそばにいるのに、ちっとも興味がないみたいなのよ。過去に女で嫌な思いをしたとかそういうわけではないと思うのよ。だって、女の扱いは下手だし、本当に仕事だけ終わらせたらさっさと家に帰るのよ。家でいったい何してるの? ってちょっと怒りを感じるわ。家でやることは取り貯めしたドラマを観たり、オンラインゲームをやったり、ま、そんな感じ? よくわからないけど。でも、女に慣れていないかわいくてまじめなカガミ君を見ていると、ちょっと挑発したくなっちゃうのよね。だからわたし、ため息交じりに言ってやったわ。

「カガミ君! わたし、最近、やってないのよね」

机の上の書類に目を通していたカガミ君は、顔を上げてわたしをそのあとそうとう長いことじろじろと見つめた。きっとカガミ君の頭の中はこうだ。やってないって何? もしかしてセのつくやつ? いやでもセミとりなんて真冬にやらないだろう。いやセがつくならあれだ、セロリをスーパーに買いに行く!? そうだよ! セロリだよ! だってセロリなんてそんなにしょっちゅう食べないよね。っていうか、最近やってないっていうなら、「それなら俺が!」 とか言ったほうがいいのかなでも違ったら恥ずかしいしなとか思い始めたころ、わたしはこう言ってやるの!

「家の掃除!! 最近全然掃除やってないのよ」

それを聞いてちょっと安心した感じで、カガミ君はこう言ったわ。

「家の掃除ですか! だって、りかさんって、僕と同じでずっと会社にいますものね。家の掃除なんてしている時間はないですよね」

そうだ、もし万が一わたしに彼氏ができて、彼がわたしの家に来ることになったら、このぐしゃぐしゃの家のままじゃあだめだ!



ロシアの少子化対策が異次元すぎてぶっとびです。そ、それが原因だったの!? ってね。

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