表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
パンデミック・チルドレン  作者: 坂崎文明
第1章 マスクバトル

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

4/8

マスクゾンビ〔5G〕

 マスク警察であった者は、マスクゾンビ〔5G〕と呼ばれる戦闘マシンに変貌していた。

 彼らにすでに意識はないが、何者か、おそらく、人工知能(A I)による電磁波(5 G)によるコントロールで一糸乱れないコンビネーションを実現しつつ、黒鉄美里に迫っていた。

 その間、0.1秒ぐらいだが、飛騨は更に速い。

 数十メートルの超短距離量子テレポーテーションで、黒鉄美里の傍に瞬時に移動する。

 ここまで0.0001秒。

 手刀でマスクゾンビ1を跳ね除けつつ倒し。

 0.0002秒。

 マスクゾンビ2、3を派手なまわしげりで吹っ飛ばした。

 0.0003秒。

 マスクゾンビ4を肘打ちで止めて倒し。

 0.0004秒。

 マスクゾンビ5を膝蹴りで沈めた。

 0.0005秒。

 どの技もヒットすれば一撃必殺であるが、死亡しない程度に手加減されている。

<魔女>ベアトリスの防御魔法で身体もちゃんと強化されて護られているので、怪我もない。

 ということで、飛騨先生の先制攻撃でマスクゾンビ〔5G〕五体をあっさり片付けてしまった。

 この光景を普通の人間が見れば、飛騨が瞬間移動してきて、黒鉄美里に襲いかかろうとしていた五人を一瞬で片付けたというか、吹っ飛ばしたように見えるだろう。

 まあ、格闘技の訓練を積んだ者ならそう見えるかもしれないが、ふつうの動態視力では何が起こったのかさえ分からない。


(ふぅ。何とか間に合ったが、あれ、マスクゾンビ〔5G〕って、どういう仕組でコントロールされてるの?)


(それはブラックマスクに仕込んだ酸化グラフェンという物質が脳内で自己組織化して電子回路を形成して、それを5Gの高速電磁波で操ってるみたいね)


 ルナ先生が解説する。


(それ、俺も同じような気がするのは気のせいかな?)


(飛騨先生は意識があるでしょ? 大体、仕組みがちがうし。一応、自由意志だから)


(そうなん。まあ、良しとしようか。嫌な想像だけど、最近、携帯会社が6Gデータ通信が実現すれば、色んな技能をダウンロードして、素人でもピアノが弾けるようになるというCMやってたじゃない? あれって、もう技術的に実現してたりして、アハハ)


 飛騨の想像はもはや予言に近いのだが、彼の生まれ故郷である長野県の飛騨地方の丹生池(にゅういけ)では、太陽信仰の〈日抱きの御霊鎮め〉という神事がある。

 池の湖面を眺めて、意識をトランス状態にして、未来予知をするトレーニングらしいのだが、飛騨も幼少期にその神事に参加してたためか、たまに未来のビジョンが見えることがある。


(あれれ。今度は周りの人が一斉に倒れたけど、どうする飛騨先生?)


 <魔女>ベアトリスが思念波で飛騨の思考を中断した。

 黒鉄美里の周囲一キロ四方の人間が一斉に気絶したのか倒れて、急に商店街の見晴らしが良くなっていた。

 そして、数百人の人間がゾンビのようにゆっくりと立ち上がる。

 ゾンビにしか出来ない映画の逆再生のような異質な筋肉の使い方だった。

 その光景は地獄の亡者が復活したように異様な雰囲気を醸し出していた。

 それが一斉に黒鉄美里に向かって動いた。

 さしずめ、マスクゾンビ〔6G〕とも呼ぼうか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ