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中国の美女・楊貴妃から学んだこと

楊貴妃(ようきひ、719年頃 - 756年)は、中国唐代の玄宗皇帝の寵姫であり、「世界三大美人」の一人に数えられます。その生涯は華やかさと悲劇に彩られ、多くの文学作品や伝説の題材となりました。

生い立ちと宮廷入り

楊貴妃の本名は**楊玉環ようぎょくかん**といい、719年頃に蒲州(現在の山西省)で生まれました。幼くして両親を亡くし、叔父の楊玄璬ようげんきょうに育てられました。

16歳頃、玄宗皇帝の第18皇子である寿王・李瑁りぼうの妃となります。しかし、玄宗皇帝は亡き寵妃の代わりに美しい女性を探していたところ、楊玉環の美しさに心を奪われました。息子の妃をそのまま奪うのは体裁が悪いとされたため、楊玉環は一度女道士(道教の尼)として宮中を離れ、その後、玄宗皇帝の後宮に迎え入れられます。744年には最高位の妃である「貴妃」の称号を与えられ、「楊貴妃」と呼ばれるようになりました。

玄宗皇帝の寵愛と楊一族の台頭

楊貴妃は類まれな美貌だけでなく、歌舞にも長け、機知に富んでいたとされています。玄宗皇帝は楊貴妃を深く寵愛し、その愛は政治を顧みなくなるほどでした。楊貴妃が好んだライチ(茘枝)を遠方から早馬で運ばせたという逸話は特に有名です。

玄宗の寵愛を受けて楊貴妃の一族も権勢を振るうようになります。従兄の**楊国忠ようこくちゅう**は宰相にまで上り詰め、政治の実権を握りました。楊一族の贅沢と横暴は、人々の不満を募らせていきました。

安史の乱と楊貴妃の死

玄宗皇帝が楊貴妃と楊一族にうつつを抜かし、政治が腐敗していく中で、各地の節度使(軍事司令官)が力を増していました。その中でも特に強大な勢力を持っていたのが、安禄山あんろくざんでした。安禄山は楊貴妃に取り入り、養子になるなどして宮廷での地位を確立しましたが、宰相の楊国忠との対立が深まります。

755年、楊国忠による排除の動きに危機感を覚えた安禄山は、挙兵します。これが中国史上最大規模の反乱である**安史のあんしのらん**の始まりです。反乱軍は瞬く間に勢力を拡大し、都である長安にも迫りました。

玄宗皇帝は楊貴妃や楊一族と共に蜀(現在の四川省)へ逃れることになります。その道中の**馬嵬駅ばかいえき**で、兵士たちは飢えや疲弊、そして楊一族の横暴への不満から暴動を起こします。兵士たちは、この国難の元凶として楊国忠と楊貴妃の処罰を要求しました。

玄宗は愛する楊貴妃の命を助けようとしましたが、兵士たちの怒りは収まらず、最終的にやむなく楊貴妃の死を受け入れざるを得ませんでした。楊貴妃は宦官の高力士こうりきしの手によって、その場で絞殺されたと伝えられています。この悲劇的な出来事は「馬嵬駅の悲劇」として語り継がれています。この時、楊貴妃は38歳でした。

死後と伝説

安史の乱はその後も続きましたが、最終的には鎮圧されました。しかし、この乱によって唐の国力は大きく衰退し、中央集権体制は崩壊へと向かいます。

楊貴妃の死については、様々な伝説が生まれました。日本では、楊貴妃は馬嵬駅で死なずに日本に逃れてきたという「楊貴妃渡来伝説」が山口県長門市に伝わっています。

詩人の白居易はっきょいは、玄宗皇帝と楊貴妃の悲劇的な愛を詠った長編叙事詩**『長恨歌ちょうごんか』**を著し、楊貴妃の物語は後世に大きな影響を与えました。その美しさと悲劇的な最期から、楊貴妃は中国史上最も有名な女性の一人として、今もなお人々の心を惹きつけています。


私が彼女から学んだことは2つ

1つ目『美しさのあまりに自害に追い込まれる。いついかなるときも謙虚であるべきだ』、2つ目『絶対的な権力者の寵愛は破滅を招く』ということ。


とある教諭は私に「楊貴妃は実は国を滅ぼした悪女」だと教えられたことがある。

しかし、楊貴妃は実権を握っていたわけではないと私は反論したらその教諭は固まっていた。

「彼女の美貌で国が傾いたのは事実だが、知恵で国が傾いたなんて聞いたことがない。罪無き者に責任を擦り付けるな。」と私は無心で告げた。

教諭は「もしや楊貴妃の生まれ変わりか?」と問いかけてきたが私は「そんなわけない」と答えた。

楊貴妃の優雅さ、才能に私は憧れていたことがあった。そのときの名残でここまで熱くなったのだろうかと思った。

楊貴妃に対する私なりの敬意です。

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