表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/405

2話 異世界

挿絵(By みてみん)

 目が覚めると、そこは見知らぬ世界だった。


「こ、ここは...?」


 遥斗の呟きに、誰も答えられない。6人の足元には、奇妙な魔法陣が描かれていた。


「うわ...」


 涼介が周りを見回す。そこは広大な石造りの大広間。天井は高く、壁には見たこともない紋章が飾られている。


「ここ...お城?」


 千夏が小さな声で言った。


「冗談じゃないよ...」さくらが顔をしかめる。「どうして私たちがお城にいるのよ」


 その時、大輔が叫んだ。


「み、みんな! 見ろ!」


 彼が指さす方向には、びっしりと人が並んでいた。しかし──。


「な、なんだ...この格好...」


 そこにいたのは、まるでファンタジー小説から飛び出してきたような人々だった。きらびやかな衣装を着た貴族らしき人々、杖を持った魔法使いのような老人たち。


「こ、これって...」


 美咲が震える声で言う。


「まさか...異世界!?」


 遥斗の言葉に、全員が凍りついた。


 しかし、考えている暇はなかった。


「Velkommen, tapre helter!」


 老人の一人が、にこやかに語りかけてきた。


「えっ?」


 遥斗は混乱する。聞いたこともない言葉だ。


「Nå som dere er her, kan vi endelig bekjempe mørket!」


 老人は嬉しそうに続けるが、6人には何を言っているのか全く分からない。


「あの...すみません。何を言ってるか分からないんですけど...」


 美咲が丁寧に答えるが、老人は首を傾げるだけだ。


「Hva? Forstår dere ikke vårt språk?」


「あ、言葉が通じないのか...」


 大輔が眉をひそめる。


「くそっ、どうすりゃいいんだ...」


 涼介が歯噛みする。周りの人々も困惑した様子で、互いに顔を見合わせている。


「ねえ、これってどういうこと?」千夏が不安そうに言う。「私たち、本当に異世界に来ちゃったの?」


「そ、そんなの...」遥斗は頭を抱える。「SFとかファンタジーの世界の話だよ。現実にあるわけない...」


「でも、この状況を他にどう説明すればいいの?」さくらが冷静に指摘する。「明らかに現実世界じゃないわ」


 美咲が深呼吸をして、落ち着こうとする。


「とにかく...今は冷静になる必要があるわ。どうやってここに来たのか、どうやって帰れるのか、それを考えないと」


 大輔が頷く。「そうだな。まずは状況を把握することから始めよう」


 その時、人々の間から一人の男が進み出てきた。長い銀髪を後ろで束ねた、若い魔法使いのような男性だ。


「Hmm... Fremmede fra en annen verden. La meg prøve dette──」


 男性が杖を掲げ、呪文のような言葉を唱え始めた。


「な、何をする気だ!?」涼介が身構える。


 突然、6人の頭に激しい痛みが走った。


「うっ...」


「痛っ!」


 みんなが頭を抱える中、不思議なことが起こる。周りの人々の話す言葉が、徐々に理解できるようになってきたのだ。


「え...? 今の声、理解できた?」


 遥斗が驚いて叫ぶ。


「本当だ...言葉が通じる!」


 美咲も目を丸くする。


 銀髪の魔法使いが微笑む。


「言語理解の魔法です。これで会話ができますね」


「ま、魔法...?」


 遥斗は信じられない気持ちだった。しかし、目の前で起こった不思議な現象を否定することはできない。


 6人は互いの顔を見合わせた。言葉が通じるようになったことで、状況はより複雑になったように感じる。これから一体何が起こるのか、誰にも分からなかった。


OPアニメ:https://www.youtube.com/watch?v=dZOsr2zRszo

原画Ver.

挿絵(By みてみん)


アニメVer.

挿絵(By みてみん)



異世界転移後の高橋涼介です。

転移前でも成績優秀、運動能力抜群のクラスでも一際目立つ存在ですが、本人はあまりそういった事に関心はありません。

彼女(千夏)持ち。主人公の遥斗の事は大切に思っています。

気にくわない事があれば、どんな立場の人でも噛みつきます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
おおおお。よかった。 銀髪の魔法使い様、ありがとうございます。 にわかには信じられないことばかりですが、銀髪の魔法使い様が色々教えてくださると期待(お願いします!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ