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ボクシング関連のエッセイ集。

私のエッセイ~第百六弾:ボクサー列伝(4):ジャック・デンプシー ~ マナッサの殺し屋

掲載日:2022/11/08

 皆さん、こんばんは! ご機嫌いかがですか・・・?


 今宵は、久々にボクシングの話題です。


 エミュ関連のエッセイは、また後日。


 皆さんは、漫画「はじめの一歩」をご存じでしょうか?


 この漫画の主人公、「幕之内一歩まくのうちいっぽ」が編み出した「必殺コンビネーション」・・・それが、「デンプシー・ロール」です。


 実は、その技の名前の由来・モデルとなった、伝説のボクサーがいます。


 それが、元世界ヘビー級チャンピオンの『ジャック・デンプシー(Jack Dempsey、1895年6月24日 - 1983年5月31日)』。


 『アメリカ大統領の名前は知らなくても、元世界ヘビー級チャンピオンのジャック・デンプシーの名前なら、知らない者はいない。』


 ・・・有名なフレーズです。


 デンプシーは、狂乱の1920年代・・・獰猛どうもうな闘争本能で全米を熱狂させた、ボクシング界の英雄です。


 そのボクシング・スタイルは、「官能的」ともいえるほど攻撃的で、対戦相手を震え上がらせ、見るものをとりこにしました。


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 そんなデンプシーも、デビューしてしばらくは、無一文の放浪生活のようなボクサー生活でした。


 「・・・奥さん、何か食べさせてください。薪割りでも、なんでもやりますから・・・。」


 安いファイトマネーだけでは食ってゆけず、彼は、生きるために、まるで物乞いのように食事を求めて、さまようこともありました。


 次は、その貧しい時代を振り返っての、デンプシーの言葉です。


 「・・・試合に出ても、スズメの涙のような、はした金。腹が減りすぎて、11回もダウンを食った試合もある。立ち上がらずにそのまま寝ていれば楽になれるんだが、勝ったときにもらう、わずかな報酬がほしくて、なんとか立ち上がったのさ。 ・・・二日もメシにありつけないと、あんたにも、俺の気持ちがわかるよ・・・。」


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 そんな折、知人を介して知り合った、ジャック・カーンズというマネージャーと仲良くなり、やがて彼からデンプシーに電報が届きます。


 「シアイアリ、スグコイ。」


 ・・・なんと、汽車賃の手配までしてありました。


 彼は、感激します。


 なぜなら、その頃は、たとえ試合をしても、ファイトマネーをもらいはぐれることさえ、あったからです。


 それからというもの、マネージャーのカーンズが、強引に試合の注文をとってきます。


 デンプシーは、それを片っ端から、KOで片付けます。


 ・・・そしてついに、時の世界ヘビー級チャンピオン、「マン・マウンテン」こと、巨漢の、「ジェス・ウィラード」へ挑戦の運びとなります。


 このウィラードは、当時、白人の憎悪の的となっていました、黒人初の世界ヘビー級チャンピオン、「ジャック・ジョンソン」を、キューバのハバナで、26ラウンドKOで破り、いちやく「全米の神様」となっていました。


 この、カウボーイ上がりの、6フィート6インチ(=約198cm)の大男は、試合をせずに劇場で挨拶をするだけで、超満員の人気。


 5年というもの、誰も挑戦者が出なかったものですから、当然、態度も大きくなっています。


 ところが、ついに現れた!


 それも、とびっきりのスゲーやつが!!


 ~  ~  ~  ~  ~


 ・・・試合当日。


 リングに上がった両戦士を見て、観客は失笑します。


 「大人と子供」


 まさに、そのくらい、二人の体格差、身長差があったのです。


 デンプシーは、身長185cmでした。


 ところが、試合が始まると、観客は度肝を抜かれます。


 余裕ぶっこいて、半笑いでデンプシーのパンチをいなしていたウィラードに、強烈な四連打のフックが襲いかかります。


 たまらず、ウィラード、プロ入り初のダウン。


 ヨロヨロと立ち上がるウィラード。


 レフェリーを見ながら、まだ苦笑いなんかしています。


 そこへ、デンプシーの猛攻。


 コーナーに追い詰め、情け容赦のない、フック・アッパーの、嵐のような連打。


 ・・・のちに、『トレドの惨劇』と異名をとる、有名なシーンですね。


 それでも立ち上がるウィラード。


 襲いかかるデンプシー。


 当時、相手をダウンさせたとき、現在のように「ニュートラルコーナーに下がる」というルールは無く、ダウンさせた相手が立ち上がった時点で・・・正確には、マットから膝が離れた瞬間から攻撃してもよい、というルールになっておりました。


 ウィラードは、初回に、いきなり7回ものダウンを奪われ・・・3ラウンドまでがんばりましたが、途中棄権。


 デンプシーが、新チャンピオンになりました。


 その後彼は、ジョルジュ・カルパンチェ、ルイス・アンヘル・フィルポ、ジャック・シャーキーなどをKOで下し、ついに、「戦う海兵」こと、ジーン・タニーとの防衛戦に臨みます。


 結果は・・・判定で、タニーの勝利。


 再戦しますが、有名な「ロングカウント事件」もあり、タイトル奪還はなりませんでした。


 でも・・・リングを降りる彼には、観客からの、おしみない、総立ちのあたたかい拍手が、いつまでも降りそそぎました。


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 では、彼に関する、おなじみのYouTube動画を紹介しまして、今回のエッセイを閉じたいと思います。


 ここまでお読みくださって、ありがとうございました。


 m(_ _)m


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 1.『ジャック・デンプシー VS ジェス・ウィラード  (1919年)』

→ UP主様は、「sportnotv 4」様。


 2.『本物のデンプシーロール! 幕之内一歩の必殺技、元祖であるジャックデンプシー、その勇姿がここに!!』

→ UP主様は、「アオっくの超格闘技考察」様。


 3.『'The Legendary Champions' (1882-1929) - Documentary』

→ UP主様は、「ibhof2」様。


 ここの、59分10秒から、「トレドの惨劇」の、もう少し詳しい映像があります。


 これは、ヘビー級の黎明期のチャンピオンを扱ったものなんですが、デンプシー以外にも、あとでエッセイを立てる予定の「ジョン・L・サリバン」、「ジェームズ・J・コーベット」、「ボブ・フィッツシモンズ」、「ジェームズ・J・ジェフリーズ」、「ジャック・ジョンソン」、「ジェス・ウィラード」、「トミー・バーンズ」、「ジーン・タニー」などの、いにしえの名チャンピオンの試合の模様も収録されています。


 ただし、「サリバン」の試合で、「ベアナックル時代」のものは、写真が残るだけなんですよネ・・・。


 では・・・。


 m(_ _)m

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― 新着の感想 ―
[良い点] 誰との試合かは覚えていませんが、ジャック・デンプシーの試合は映像で見たことがあります。 もうレフェリーが立たせているといって過言でないような状態で、お互いに立つと同時に攻撃が再開される。…
感想一覧
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