再見(また会うときの言葉)
再会
その言葉を聞くと
思い浮かべる
最初に出会ったその日を
そして
最後に別れたあの日の事を
もう二度と会うこともないと
思いながら背を向けた
夕暮れの空
そんな日に限って
茜色に染まった雲が
まぶしいほどに輝いていた
遠ざかる足音が
突き刺さるように胸に響いていた
その音が途中で止まった時に
僕も歩き出した
"さようなら"の言葉を
あの日の夕暮れに預けて
いつか、そんなことも忘れた頃に
優しい風が
二人を引き寄せてくれる
あの日残した”さよなら”の言葉が
二人を探してみつけてくれる
”さよなら”が時間を越えて
二人をめぐり合わせてくれる