Ep.1(前) ビビリと転生女
初投稿です。
初めてなりに頑張りました。不定期投稿の予定なので、思い出したら来てくれると嬉しいです。
気がつくと目の前には華やかな女性がいた。
その女性は目の前のボクを見てこう言った。
「《異世界転生》という言葉を知っていますか?」と。
戸惑ったボクを無視して女性は続ける。
「別の次元では、不慮の事故などがトリガーとなり起こるのが一般的ですね。
でもこの次元では『故意』に、『誰でも』異世界に転生できます。
そして、故意に転生が可能と言っても、一定の制限はあります。
例えば転生前の記憶は、『何故転生したのか』だけ残されます。他にも制限はありますが、これ以上は長くなってしまうので割愛させていただきますね。
さて、これでこの世界についてのご説明は終わりにさせていただきます。」
ここでボクはこの目の前にいる女性はこの次元?の女神様のような立場だと理解した。
「それと同時に、あなたはこの世に存在する全ての世界に関与する権利が授与されました。
この権利で、ある世界に転生するのも良し、ある世界を観察するのももちろんいいですよ。
・・・もしすぐに決められないなら、1つ面白い人物がいるんですよ。
ある願望を叶えるために異世界へ転生したのにも関わず、その願望を叶えられず、諦めきれずに転生を繰り返すことなんと12回。
そんな運の悪い男に関わってみませんか?
―――わかりました。その男についていくのですね。ちなみに何故その選択をするのか、教えてもらっても構いませんか?」
という女神様の質問に対して、ボクはなんと答えたのかは覚えてないんだけどね。
これがボクがこの世界に来る事になった経緯さ。
やぁ、別の次元から聞いてくれてる人、ボクの名前はグロン・ロザリー16歳、ロザリーって読んでくれたら嬉しいな。
あ、あと一人称は「ボク」だけど女性だからねっ!ま、まぁ凹凸のない体だけれども…。
いやぁ、やっぱり聞いてるか分からない別次元の人に話しかけるのは緊張するなぁ。
まぁいいや、あと1人紹介するからまだ聞いててね。
それで、ボクの目の前に座ってる男性がさっきの女神様のお話に出てきた人で名前はロンナード・シュゾー17歳、ボクは「ロンナ」って呼んでる。
見た目は黒髪で藍色の目を持ってて、身長は大体175cmぐらいかな?まぁ全くモテないことはなさそうな見た目ではない思うよ、むしろモテそうな見た目なんだけどなぁ。これが何故か面白いぐらいモテないんだよね。
「な、なぁなんでさっきからずっとこっちを見ているのです?目線がすごい気になるんですけど…。」
「んー?別になにもないよ―?やっぱりロンナの目きれいだなぁって思ってただけだよ。それ以上なにもないよ。」
「そうですか…、なら別にいいです。失礼しました。」
「てかロンナ?いい加減敬語外してよ―…、前から言ってるけど、堅苦しいの好きじゃないって言ってるでしょ?」
「ぜっっったいに嫌です!女性はみな怖いのです。油断してはいけないのです。僕は何回も転生して、それを分かったのです。」
「…そこまで拒絶するならまぁ無理強いはしないけどさっ。」
この有り様さ。ロンナは何回もの転生で女性からとてもひどい扱いを受けてたそうでこの通り女性恐怖症さ。
「今日はもう寝るね、なんだか眠くなってきちゃった。おやすみロンナ…。」
「ん、わかった。ゆっくり寝てね、おやすみロザリー。」
いいねしてもらえるともしかしたら投稿ペースが上がるかもしれません。