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音のない歌詞

一人にして。

作者: 渋音符


 多分ハブられてる。何となく分かっている。

 ペースがずれてる。何気無く計っている。

 椅子にはたくさんの画鋲が敷かれている。

 鞄にはいっぱいの塩酸が注がれている。


 女子達の視線はクスクスしてる。

 男子達の視線はザワザワしてる。

 

 目立ちたくなくて。クラスでひとりでいて。

 外を眺めて、本を読むだけ。

 負けたくはなくて。助けは求めないで。

 口を噤んで、詩を綴るだけ。


 教室に蠅が飛んでいる。

 誰も叩き落とさない。

 羽音が耳に障っている。

 本人は不快に思わない。


 黙って。黙って。黙って欲しい。

 集中出来ない。鬱陶しいの。

 忘れて。忘れて。忘れて欲しい。

 関わりたくない。一人でいいの。



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