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毒舌王子の調教がはじまる

私はお金持ちのお嬢様。でも、お金で買えないものがあるわ。それは、愛。

恋愛とか彼氏やときめきはお金で買えるものではないの。そして、私は彼氏を作るべくお金で解決することにしたの。お金をかけてダイエットをするのよ。だって、今80キロあるから50キロくらいになれば割とモテると思うのよ。顔は悪くないし、礼儀作法や教養はばっちり。向かうところ敵なしよね。自分が変わるための一世一代の大作戦。ダイエット教室でテレビでも有名なイケメン先生に個人レッスンしてもらうことにしたの。毎日彼には食事の指導から運動まで手取り足取り教えてもらうわ。テレビでも見た事があるけれど、彼の細マッチョな筋肉は素敵だわ。触れてみたい……なんて、ちょっと思っただけよ。ほんのちょっとだけね。


今日は素敵なイケメン先生がいらっしゃるのよね。まずは第一印象としてピンクのワンピースでお出迎えよ。きっとイケメン王子はかわいいと思ってくれるはず。


インターホンが家敷中に響く。大きな一戸建てにはトレーニングジムやプールも完備されている。広い敷地にはあらゆるものが揃っているけれど、私の贅肉は全くなくなる気配がないわ。これは、先生に個人指導してもらうしかない、そして素敵な旦那様をゲットよ。


「こんにちは、ダイエット出張教室の久世です」

先生はいつでも運動できる格好をしてやってきた。ザ・スッポーツマンである。やっぱりイケメンすぎる。かっこいい。生イケメンを見ることはなかなかチャンスってないのよね。目の保養をしないと。


「私が依頼した太岩恭子です」

「あんたが依頼者か、まずは簡単に食事について説明した後、トレーニング方法についてレクチャーするから、着替えてこい。だいたいそんな格好でダイエットするつもりかよ。間違ってもフリフリのスカートは履いてくるんじゃねーぞ」

「このワンピース、おこのみじゃなかった? もしかしてもっとセクシーな衣装がお好み?」

「好み云々じゃねーだろ。運動できる格好しろ」

ストレートな物言いに私の心はドキドキしっぱなしよ。威張った姿も男らしくて素敵。

こんなにドSなイケメンに調教されるなんて、恭子幸せ。


そんなことを考えながらピンク系の女子らしいTシャツに細く見せるための黒いレギンスを履いてみる。結構似合うわね。レギンスが多少パツンパツンなのは気になるけれど……毒舌王子の調教が楽しみになってしまう恭子であった。


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