表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

猫の学校

作者: あお

猫のタマは毎日学校に行きます。といっても時間は決まってなくて好きな時間に行きます。毎日といっても夜と明け方だったり、1日に二回行く日もあったりします。


でも雨の日は誰も来ないので学校はおやすみになります。ときどき間違って学校に来る猫もいますが、誰もいないので毛づくろいをして、頭をかきかき帰って行きます。


猫の学校では、先生も猫です。といってもいつも先生がいるとは限りません。先生がいたら授業があるし、なければ遊び時間です。先生と生徒は入れ替わるときもあります。


授業といっても猫は鉛筆が持てませんからもっぱらお話を聞いたり話し合ったりします。


もちろん計算はできます。猫だって、食べ物は多いほうがいいに決まっていますし、ケンカのかけひきだって計算ですから。


体育の授業は大変です。みんなボールが好きで集まってくるので身動きがとれなくなります。だからボールを使った体育のときはたくさんのボールを使ってサッカーやバスケットをします。でも、夏は猫たちは日陰に集まるので日陰にやってきたボールだけしか相手にしません。


家庭科の時間はもっと大変です。編み物があると特に授業になりません。毛糸をつい転がしてしまって爪に毛糸がひっかかってしまう猫、その猫のそばでは動く毛糸にみんなが寄ってきます。毛糸がもつれて何匹かの猫がくっついてしまい、もがいています。


挿絵(By みてみん)


理科の授業では昆虫採集はいつも失敗します。生きている昆虫を観察しようとしてもついさわりすぎて動かなくなってしまうのです。


得意なのは音楽です。みんなで楽しく歌を歌います。耳をすませてみてください。ほら、素敵な声が聞こえてきませんか?


猫の学校の場所ですか?それは猫に聞いてみてください。きっと声に出して教えてくれます。でも猫語だし、猫の地図でおしえてくれるのでむつかしいかもしれません。


あ、タマが帰ってきました。今日の学校はどうだったか聞いてみよっと。


挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] ほっこりしました。 [一言] まさしく絵本向けのおはなし。 ぜひイラスト付きで読みたい。猫がうごうごいっぱいいるかんじの。 もしくは、街角で猫の集会している写真に当てはめてもおもしろそうで…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ