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菖蒲の花  作者: naomitiara-tica
11/15

岩井と結婚

この物語は創作です。モデルはありません。

多佳子はその後も、涙ぐましい努力で岩井を取り戻した。



あの頃、突っ張って別れてしまった岩井に、プライドを投げうち、もしやり直せるならもう一度チャンスが欲しいと、泣きながら頼んだ。



この際、情け無い女と思われようと、昔から好きな女を忘れられない男にまたすがるなんて、プライドは無いのか?ともう1人の自分が囁こうと、とにかく岩井を手中に収める事に集中した。




もしかして、自分には女優になる素質があったかも知れないとさえ思った。



それぐらい頑張った。



多佳子を支えていたのはただ一つ。佳澄に岩井を渡さないことだ。



あの同窓会の時もそうだったが、岩井と佳澄が微笑み合ってると考えただけで、殺意がわくのだ。



人間の嫉妬と妄想は、負の感情が混じると本当にタチが悪い。



良く好きな芸能人と恋愛の噂がたった相手に、キチガイファンが、テレビ局などに異常なクレームをしてくると言うが、多佳子はそう言う人間と自分は無関係だと思っていた。




しかし、多佳子は、もし岩井が佳澄の働いている英会話教室に通い出したら、間違いなく嫌がらせのクレームを入れたと思う。




佳澄と岩井が、ハロー、エブリワンなんてニコニコしながら笑っていると思っただけで、頭が変になりそうだった。



そんなに好きだったら、学生の時別れなければ良かったのだ。後悔が胸を締め付ける。



とにかく....



多佳子は岩井に佳澄の事など考える暇を与え無いよう、猛アタック。



そして....



その努力の甲斐あって岩井にもプロポーズをさせる事に成功した。




一方、最初から、中学の時から、岩井を恋愛対象になどただの一度も見た事の無い佳澄は、それこそ英会話教室に通って来たスポーツマンの年下イケメンとあっさり結婚を決めた。




多佳子はかなり拍子抜けしたが、とにかく、多佳子と佳澄は同じような時期に結婚した。

やっと岩井を手に入れた多佳子。今度こそ幸せになれるといいね。

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