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第5話 彼の苦悩1

なんか本当に遅い上に少なくてすみません。

このあと今日か、明日には自話を出せると思うので期待しないで待っていてください。今回は自分の中で長くなりそうだったので2分割です

巫園文香が客間で眠りにつき夜も更けて来た頃

1人の少年は苦悩していた……

ーーーーー奥野翔夜ーーーーー

俺、こと奥野翔夜は今現在、今までの人生でトップ5にはいるぐらいの面倒事に頭を抱えていた

(あぁクッソ、何で俺はあの時、あいつに対して、あんなにも簡単そうにあんな事を言っちまったんだよ…)

時間は少し遡り、ちょうど彼女……巫園文香との夕食が終わった後の頃

(勢いに任せて送り届けるとか言っちまったけどどうしたらいいんだよっ!)

そうーーーー俺はあの時アイツ、文香に向かって、彼女を家に送り届けると言ってしまったのである。

「………ハァ、どうしたもんかな〜」

そう言いながら自室をウロウロとする

『そんなに悩むのじゃったら、あんなこと言わなければよかっただろうに』

やれやれ、そんな感じの雰囲気をのせた言葉が、俺の頭に響く。

その声の主ーーー雅だが今は人魂のような形をして本棚の中に入ってる物を物珍しそうに眺めてる

時々変な声が聞こえてくるが、そんな声を出されるようなものは、いれていない……はずだ

それよりも、いったいいつの間に雅はあんな形になっているんだ?

部屋に戻った時は姿形も見えなかったのに……どういうことだ?

「なあ、雅」

『む?なんじゃ翔夜』

「その人魂?みたいな形はなんなんだ?それとも全く違うなにかか?」

『なんじゃ、今さら気づいたか』

やれやれ、そんな素振りを感じさせるかのように目の前でそれは揺れる

「今さらで悪かったな」

てゆうかそんな変化にも気づけないぐらいに、他の事に集中してたんだよ俺は

『まあ、このような事が出来るようになったのも、今さっきなのじゃがな』

「なら、俺が気づけないのも無理ないだろ……てか、何でいきなりそんな形になれるようになったんだ?」

俺はベッドに倒れ込むように座る、それと同時に体が重くなる様な錯覚を覚える。

どうやら思ってた以上に疲労が溜まってたみたいだ

『翔夜は、ワシの存在や力を維持するのに何が必要か、憶えておるかの?』

雅が自分の存在などを維持するために必要なもの確かーー

「……雅自身に対する信仰心だったか?」

『そう、ワシが自分の存在を維持するために必要なのが信仰心、簡単に言ってしまうと信頼、愛などの私に対する好感情が主な源じゃな、今は翔夜に任せてしまってるが』

「要するに、誰かが俺に対してそういった感情を持ったから雅の力が回復したって事か?」

『そうゆう事じゃな、おかげでこのような姿になることも出来るぞ?』

雅がそういったことを言った瞬間に、目の前の人魂が光を伴い形を変えていく……光が収まった後にそこにいたのは

ふ手のひらサイズの、思わず魅入ってしまうほど綺麗な少女が浮かんでいた

その少女は例えるならばゲームなどに出てく妖精のような体躯をしている

髪は銀髪で腰まで届きそうなほど長く、眼は人形の様に大きく瞳の色は赤く、少女の神秘せいを高めている、体型や顔は全女性が羨むほど整っていてずっと見ていたい気分にさせる。

『どうじゃ、これがワシの姿じゃ!』

そう言いつつ少女ーーいや雅は俺の方に向いそのまま肩に座ってきた

「うん、まあ普通に綺麗だったぞ」

『むう、それだけなのかの?』

雅は頬をふくらませるその仕草も可愛らしいと思えるのは小さいからか

「いや、これでも充分褒めてるぞ?俺人の容姿に関しては興味無いから」

『そうなのか?』

「ああ、そもそも俺が他人を褒めること自体少ないしな、それも容姿となったらなおさらだ、自分で言うのも何だが貴重な事だぞ?」

『本当に貴重なことなのかのう?』

疑り深いやつだな、そもそも俺が女性の容姿を褒めたのなんか産まれてこの方一度も無い。

そのあたりを説明した方が良さそうか。

「貴重も貴重、超貴重だ、なんせ俺が初めて容姿を褒めたんだからな」

『初めて……ワシは翔夜の初めてなのか?』

なんかそういう言われ方をされると、別の意味に聞こえてしまう。

「まあ、そうなるな。雅が俺が容姿を褒めた初めてのやつだ。」

『そうか、そうかワシが翔夜の初めてか♪』

何が嬉しいのかわからないが、俺の肩の上で足をばたつかせて、はしゃいでいる。

こういう行為も普通に可愛く見えるのだろう……俺には良くわからないが

「さてと、それじゃあ、やれる事だけやるとするか」

疲れている体に鞭を打ってパソコンの置いてある机の前まで行き電源を入れる。

『む?のう翔夜やることとは一体何のことじゃ?』

「そんなのあいつの為にやることに決まってるだろ」

『あいつとは……あの巫園文香のことかの?』

「ああ、そうだな」

送り届けると言ってしまった手前、少しぐらい、なにかしなくちゃな

『ワシは、あやつのことが嫌いじゃ』

「そりゃまた何でだ?まだあって1日も経ってないだろ?」

『……だって、あやつと喋ってる間は翔夜ワシと話してくれんじゃろ』

「なんだそりゃ」

こいつも誰かに嫉妬とかするんだな。

そんなことを考えながら俺はさっき貰った住所をパソコンに打ち込んでいく

てか、俺が違う目的で住所を教えて貰ってたらどうしたんだ?

警戒心薄すぎるだろ、そんなことを思い苦笑していると

『む、翔夜よワシの話をちゃんと聞いてたのか?』

いきなり俺の目の前に雅が膨れっ面をしていた。

「うおっ、ビックリした。なんだよ、いきなり」

『翔夜、もしかしてお主、ワシの話を聞いていなかったのではないだろうな?』

ここで、聞いていたと言ったら、『じゃあ、ワシがなんて言ったか、覚えてるじゃろ?』とか聞いてきそうだし、ここは素直に答えよう

「いや、聞いてなかったぞ?」

『……そこまで、はっきり言われると、呆れるどころか、感心するわい』

素直に答えたら、呆れられるどころか、感心されてしまった。

「そういうところで、変な見栄を張って、余計にややこしくしても、意味無いしな」

『確かに、そうかもしれんのう』

「まあ、それはともかく。話ってなんだ?」

『……別に聞いていなかったのなら、もうよいのじゃ』

「なんだ?なんか、大切な話かなんかじゃないのか?」

『その、ワシからすれば、大切であるようで、翔夜からすると、そうでもないないような…』

なぜか、いきなり雅の動きが、しどろもどろになり始める。

こころなしか、顔もほんのり紅潮している。

絶対に、顔に出したり、口に出したりはしないが……可愛いと思う

「で、結局、お前の話は、今重要な、事なのか?」

『いや、もうよいのじゃ。………はぁ…』

ため息をつきつつ、雅は俺の肩の上に、乗ってくる。

どうやら、俺が話を聞いていなかったことに関しては、怒っているようではなかった

それに、今の雅の横顔は、拗ねているようで、ホッとしている、そんな表情をしているようにも見えなくもない

(いや、考え過ぎだな。それに、今はこっちに集中しないとな)

そう、自分に言い聞かせ、意識を先ほど、立ち上げたパソコンへと向けようとして、やめる

今さっき、雅に関して気づいた事がもう一つできた、

いや、気づいたというよりは、あえて気づかないフリをしていたといったほうが、正しいのかもしれない

だが、もしも俺以外に、雅のことを見ることが出来る人がいたら、たぶん大変な事になりかねないので、今のうちに聞いておこうと思い、雅の方へと意識を変える

「なあ、雅」

『……なんじゃ』

どうやら、雅は未だに拗ねているようで、返答が雑だった

さらに、その状態の雅を、悪化させるかもしれない事を聞くことになるが、今後の事を考えると、そこまで痛手にはならないだろう

そうやって自分を諭して、さらに口を開く

「いや、さっき気づいたんだが、お前服はどうしたんだ?」

『服?それが、どうしたというんじゃ?』

どうやら、うまく伝えられなかったようだ

やはり、こういったものはストレートに伝えた方が良さそうだ

「言い方が少し悪かったな、はっきりいうと………お前なんで裸なの?」

『は?』

「ん?」

気まずい沈黙が数秒続く………翔夜には、数分近く経ったように感じていたが

『しょ、翔夜、お主どうして言わなかった!』

「いや、気づいてたと思ってたから言わないでいたんだが」

『気づくわけなかろう!』

「いや、その、スマン」

今回は、自分が勝手にそうなんだと思い込んでいたせいなので、素直に謝る

『いや、わかればいいのじゃわかれば』

「やっぱり、初めに言っといた方が良かったの?」

『うむ、今度からはそうしてもらいたい………こんな感じかの』

雅が何か試行錯誤しているが、今はこっちにもやることがある。

「さて、いい加減に進めるとするか」

一度、大きく伸びをし、自分の頬を軽く両手で叩くき、気合を入れる。

美園文香、彼女の家、そして彼女自身と自分には何か関係していることがある。

そう確信めいた推測を頭の中に思いパソコンに彼女の住所を打ち込んでいく



こちらを読んでいた抱いた方にはこちらもオススメしたいと思ってます。友人と2人での合作で、1話ごとに書く人が変わりますが、最終的な調整は自分がするので問題なく読めると思います。

http://ncode.syosetu.com/n5051dg/

こちらがそのURLになります。

感想やここをもう少しこうした方がいい、こうして欲しいなどのお便り?受け付けているのでどんどん送ってちゃってください出来る限り返信はします

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