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ただ愛されたかっただけなのに
【本編に進む前に】
これは私の作成した全く持っての短編集です。
この小説には…
※ホラー要素
※不可解な表現
※サイコパスな表現
※暴力、グロテスクな表現
これらが含まれています。
それでも大丈夫な方のみ、お進み下さい…
愛されたかった、愛されたカッタ、アイサレタカッタ…
僕は、僕はただ……母さん、母親に愛されたかっただけなのに。
なんで?何で…?なんで母さんは僕を愛してくれなかったの?
僕は、悪い子だったのだろうか?いつも僕を殴る、暴言を浴びせる。
いつだって母さんは僕を愛してくれなかった。
だから――――殺した。
僕を愛してくれない母さんなんて要らない。
だから僕が母さんを愛してあげよう。
そうすればきっと寂しくないよね…
大好きだよ、母さん。
ずっと、ずっと……一生愛してあげるからネ?
彼は、真っ赤に染まった母親を抱きしめてそっと微笑んだ。
嬉しそうに笑っているはずだが、彼の頬に一筋の涙が伝っていた。