向日葵
青白い月が映える、曇のない、星降る夜。
光あたる糸の影が、やたらと際立っていた。
月灯りだけを頼りに街を歩いてみたい。
誰もいない街に足を運んでみたい。
数多の影の切れ間を縫うように歩いていく。
数多の日々の隙間を縫うように進んでいくのだ。
花の香りがした、噓のない、静かな世界。
振り向くとそこには一輪の向日葵が咲いていた。
月を見ながら花畑を散歩したい。
星をあなたと眺めたい。
七つの太陽を胸に抱えて。
草原に全部を忘れて、飛び込む。
嫌なこと全部頭の中から消して。
君を待っていたんだ。




