第6話
下書きのデータが消えてしまい投稿が遅れてしまいました。ほんとどこいったんだろ俺の下書き。
そんな訳で少し短めです。
イスミの件があって一月が経った頃。エルフの国の国民は不満が溜まっていた。その理由がサハライトからの物流がストップしてしまい、調味料が流れてこなくなったのだった。エルフの国王は抗議文を出したが返答はなく、困り果てた国王はこっちからの物流もストップさせた。
「にしても、困ったことになったよな」
「そうですね、カイトくんのお家はお菓子を作ってますからね、砂糖の被害は大きいのではないですか?」
「当たり前だろ?両親はいつ在庫が底を着くのか不安視している」
「ソラくんのところは大丈夫ですか?」
「・・・え?何?」
「眠そうだな、ソラ夜更かしか?」
「違うよ」
「調味料の事ですよ。ソラくんの所は大丈夫ですか?」
「あーね、調味料の事なら心配ないと思うよ。今までは人間の国に頼っていたけど、まだ獣人の国があるんだし、そこから頼めばいいからね。それに自国でも調味料を生産出来ないか検討してるみたいだよ」
「おいおい、そんな事俺たちの前で言っていいのか?」
「大丈夫だよ、そろそろ国王様からお達しが来ると思うし」
「だとしてもですよ?ソラくん調味料ってそう簡単に量産できるのですか?」
「塩は海から取れるし、岩塩だってあるからね。砂糖はサトウキービを植えれば何とかなるよ。油はとうもろこしから取れるって聞いたし、マヨネーズに関しては材料が揃えることが出来たら作れるからね」
そんな会話をしていると、どこからともなく声が響いてきた。
『皆聞こえているか?儂はハルムード国の国王ライハード・ハルムードである。』
国王様は風系統の魔法である【ウィスパー】を使い声を届けていた。
『皆が懸念している事は把握しておる。今獣人の国であるララナードから調味料を国民全員に行き渡るように動いてもらっておる。故に皆の苛立ちを収めて欲しい。そしてゆくゆくは自国でも調味料が生産出来るように体制を整えている途中である。今しばらく辛い思いをするかと思うが、耐えて欲しい』
そう言うと国王様の声は聞こえなくなった。
国王様のお達しの後獣人の国から戻ってきた商隊が、商店に調味料を運びその翌日、商店が開いたと同時に客が溢れかえっていた。
「朝見たか?すげー大勢いたな。あの商店の婆さん大丈夫か?」
「確か、腰を悪くしていたと聞いたことがありますので、心配ですね」
「おばあちゃんに息子いたよね?」
「そうですね、母から聞いた話ではお孫さんもいるとか、流石に手伝いに行っていると思いますよ」
「あれだけの人だったら俺たちが帰る頃には、調味料無くなっていそうだな」
「確かにそうだね」
「でもさ、今更焦らなくてもいいんじゃないか?調味料作るって話なんだろ?」
「そうですね、焦らずともいいと思いますが」
「いやいや、流石にすぐは無理だよ?塩だって海から取れたとしても少量だと思うし、岩塩だって毒が含まれているのもあるらしいし?それに砂糖や油だって材料がないと作れない。マヨネーズもその材料がないと作れないからね、しばらくは獣人の国からの輸入頼りになるんじゃないかな?」
「まじかよ、俺母ちゃんに今焦らなくてもいいって言っちゃった」
カイトは顔を青ざめしまった。
「大丈夫じゃない?流石にお菓子作らないと商売にならないから、確保はしてると思うよ」
「そ、そうですね。家の事もありますから必要な分は確保してますよ」
「お前らありがとうな!そうだよな!俺が言ったことなんて両親あまり信じてなかったからな」
それはそれでどうかともう2人だった。
「それにしても、ソラくん内部の事情に詳しいですね」
「まぁーね、母さんの弟、僕からしたら叔父さんなんだど、彼女さん連れて戻ってきていて、彼女さんが色々と伝えているらしいよ」
「人間の彼女なのか?」
「うん、でも、恨んでいるのってサハライトの国王だったり貴族に商人でしょ?彼女さんは一般の人だし、そんな人に当たるのは違うよねって話し合ったんだよ。」
「それならいいんだけどな。俺らも人間全員に対して恨みはなしいな」
「そうですね、一部の人間に対して苛立っているだけですからね」
授業も無事に終わり、ミトとカイトは家に帰らず俺の家にやってきた。
「母さんただいまー友達連れてきた」
「あら、おかえりなさい2人ともいらっしゃい」
「おじゃまします!」
「おばさんこんちわ!」
「そう言えば、叔父さん来てるわよ。彼女さん連れて」
「ホントですか?何処にいますか?」
「庭でお茶してると思うわよ、可愛い彼女さんでママ舞い上がっちゃった」
「ソラ!俺は用事が出来たから、そっちに行く!」
「ずるいですよ。カイトくんボクもお供します」
「待ってよ、2人とも!」
俺たち3人は影から叔父さんと彼女さんを覗きに来た。
「結構若いですね。いくつくらいでしょうか?」
「さぁーな、ソラの叔父さんなら結構な歳いってるだろ?多分四百歳くらいじゃないか?」
「カイト、人間はそこまで生きられないよ」
「まじで?!俺将来は人間の女の人と結婚したかったのに」
「カイトくんそれぞれの種族の寿命は、授業で習いましたよね?」
「そんなのいちいち覚えてない」
「お前たち何してんだ?」
コソコソとしていたのに、次第に声がでかくなってきたせいでバレてしまった。
「まぁ、この子がライムさんの甥っ子なのね?」
「あぁ、こいつがソラで、ソラこの2人は?」
「あ、俺カイトって言います!こいつは幼なじみのミトです」
「丁寧にありがとう。私ヨハンって言うのよろしくね」
「はい!よろしくです」
「おやおや?カイトくんもしかして一目惚れですか?」
「おい、ガキども、人の彼女に色目使ってんじゃねぇーぞ」
「叔父さんも大人気ないよ?それにしてもヨハンさんは、自分よりもかなり年上だけど良かったの?」
「えぇ、私は平気よ。それに親しい親族はもう居ないから、ライムさんと一緒の方が楽しいですもの」
「なんだか、ごめんなさい」
「気にしなくていいのよ。もう慣れてますから」
「2人っきりにしてくれないか?」
叔父さんの一言で俺の部屋に行くことにした。叔父さんが俺だけ後で説教とか言っていたけどね。(解せぬ)
お読み下さりありがとうございます。
頑張って続けていきたいと思います。
誤字脱字を見つけたら教えて下さい、なるべくないようにしておりますが。




