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転生しました。

 2308年 4月。

 中学を卒業して都内にある進学校の入試に合格した。家からは交通機関を利用しても2時間以上かかる場所にあるため、高校入学をきに一人暮らしをすることになった。


 本当は父親が着いてくる予定だったけど、タイミング悪いことに単身赴任が決まり、母親はまだ小さい弟や妹がいる為動けなかった。両親には一人暮らしすると言って謝られたけど、俺はお兄ちゃんだからな。


 引越しや住居探しは高校の近くに住んでいる父方の叔父の力を借りた。え?叔父が近くに住んでいるなら住まわせてもらえって?叔父家族は子供沢山で、俺が寝るスペースがないのだ、そういった理由から俺は一人暮らししか選べないのだ。


 無事引越しを終えた日は叔父家族と一緒に夕食をご馳走になり、新しい学校での生活が楽しみで仕方なかった、けど、俺御影夜は高校の入学式当日に交通事故に巻き込まれて呆気なく死んでしまった。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 俺は長い間ふよふよと何処かをさまよっていた。長く果てしない時間をさまよっていた。不意にどこからか声が聞こえてきた、俺はその声に導かれていると感じ、声がする所まで、流れて行った。次に目を覚ました時そこは知らない場所だった。


「ソラ早く起きなさい!」

 女性の声で目覚め眠い目をこすりながら、顔を洗うために洗面台に立ち、桶に水を出し顔を洗う。近くにあるタオルで顔を拭き、鏡で寝癖がないか自分の顔を見ながらチェックする。


「三十年経ってもこの顔には慣れないな」

 俺の顔は長い金髪に銀と青のオッドアイ。見た目は人間で5歳くらいの身長。そう、俺は転生したらエルフになっていた、しかもエルフの中でも上位種のハイエルフという種族らしい。


「おはよう母さん」

「おはようソラ、朝ごはん出来てるから食べてね」

「父さんは?」

「仕事に行きましたよ、ソラも早く食べて学校に行く準備しなさい」

 テーブルに用意されてた食事を食べ終えて、食器を母親がいる台所まで持っていく。母親が食器を受け取り俺は学校に行くために自室に戻り着替えを済ませ、またリビングに戻ってきたと同時に迎えがやってきた。


「いつもご苦労さまです」

「いいんですよ、ソラくん準備は出来てますね、さぁ行きますよ」

 俺は魔導車に乗り決められた場所に座ると、隣に座っていた人物に話しかけられた。


「ねぇ、ソラってさまだ大きくならないの?」

「うん、母さんが言うにはあと10年はこのままらしいよ」

「へぇーハイエルフってかなりゆっくりと成長するんだな」

「まぁーね、僕はミトがうらやましいかな、最初の頃は変わらなかったのに今じゃ、僕の頭一つ分大きいし」

 俺が住んでいるエルフの国の中でハイエルフは数が少ないらしく、その代わり寿命がエルフの2倍ある。その為学校の初等部では俺だけが小さいままなのである。


 学校に着き、魔法の使い方や戦い方、剣の使い方や戦い方、弓の使い方や戦い方を勉強する。たまにこの国以外の国のことも勉強する。一応小学〜中学までは、道場で弓道を教えて貰っていたから弓は得意。魔法も地球でファンタジー物の小説やアニメをみていたから、イメージはしやすい。


 問題なのは剣なのだ。身長が小さいのもあるけど、生き物を殺す事に躊躇いを持ってしまう。ましてや、この世界には魔物が存在している。訓練していないと簡単に死んでしまう。前世より長生きしてるとは言え、死にたくは無い。


「今日も楽しかったな、俺さ大きくなったら冒険者になりたいんだよね、冒険者になって宝を見つけたり、強い魔物と戦ったりしたいなぁ、ミトとソラの夢は?」

 そう話しかけてきたのは、俺の家の隣に住んでいるカイトだ。カイトはエルフにしては珍しく逞しい


「ボクも冒険者になるかなぁ〜ソラは?」

「僕?考えてないや」

「はぁーソラはマイペースと言うかなんというか、なんか無いのか?」

「うーんと、じゃあ僕も冒険者になろうかな」

「だったらさ、ボク達でパーティ組まない?カイトはクラスの中で1番強いし、ソラは魔法や弓が得意でしょ?ボクは満遍なく出来るから、どうかな?」

 カイトがしばらく考えていると「いいな!」と言って将来パーティを組むことが決まってしまった。


「そう言えばソラってハイエルフだったよな?」

「うん、父さんも母さんもハイエルフだよ。それがどうかしたの?」

「ハイエルフってこの国でも数が少ないよな?この国出れるのかなって思ってさ」

「確かに、その事は考えませんでした」

「うーん、大丈夫じゃない?父さん昔は冒険者をやっていたって聞いたことがあるよ」

「それなら問題ないな!楽しみだぜ」

「一応聞いといた方がいいと思うよ」

「うん、そうする」

 こんな会話をしながら帰宅していると家に着いたので、2人と別れて家の中に入る。


「母さん、今いい?」

「どうしたの?学校で何かあった?」

「そういう訳じゃないんだけど、父さんって昔冒険者やってたんだよね?僕って将来この国を出れるのかなって思ってさ」

「そうね、ソラがかなり強かったら出れるわよ」

「強さって関係あるの?」


「それがあるのよね、普通のエルフは国の出入りは簡単なんだけど、ハイエルフになると強さは必要なのよね、剣や弓、魔法の中で強さを証明するしかないのよね、パパは剣の腕ママは弓の腕を認められて、冒険者になったのよ」

「母さんも冒険者だったの?」

「そうよ、パパとママは二人で冒険者だったの、かなり上位になったことはあるわよ」

「母さんが冒険者だったのは初めて知ったな」

「あら?パパから聞いてなかったの?」

「うん、父さんから母さんの事は一切聞かないかな」

「あらあら、そうパパがね。アッ!ソラ宿題やりなさい、ママは夕食の準備しますからね」

 母親が冒険者をしていたという事実を、知り今日出された宿題を終わらすために部屋に戻った。


 しばらくして仕事から父親が帰ってきた。俺も宿題を終えたのでリビングに向かいテーブルに座る。母親がシチューを作ったのでそれを食べる。


「ママ今日のご飯もとても美味しいよ」

「ありがとうパパ。ソラから聞いたけど、私が冒険者って事言ってなかったのね」

「聞かれてないからね、それにママの思い出は話したくなかったからね」

「もう、パパったら」

 この2人はシチューよりもアツアツで結婚して数百年経つのに新婚のようだ。まぁ俺は前世でも結婚どころか彼女すらいなかったけどね。そんな一日を繰り返す日々だった。


 それから1年経ち今日は、魔物狩りをする為に深い森の中に来ていた。


「皆さんそれぞれパーティに別れてますね?本日は魔物討伐の日です、日頃の訓練の成果を活かして下さい。お昼には1度戻って来てくださいね、その時討伐した魔物は忘れず持って帰ることいいですね?それから危険な真似はしてはいけませんよ?それではスタート」

 スタートの合図を聞いて一斉に走り出した。

 俺のパーティはカイト、ミト、俺の3人パーティだ。カイトはとても人気だったけど、俺とミトを選んでくれた。


「よっしゃあ!この日を楽しみにしてたんだ!狩って狩って狩りまくるぞ!他のパーティを驚かせてやろうぜ」

「いいですね、ボク達パーティなら可能ですよ」

「大丈夫か?ソラお前魔物狩るの苦労してたろ?」

 授業で先生が用意した魔物を倒すというのがあったが、俺だけ倒すのに時間がかかった。


「うん、でも、大丈夫だよ。魔物をら倒すことが出来ないと2人の足引っ張るし頑張るよ、それに最近では慣れてきたから問題ないよ」

「それならいいんだ、無理だけはするなよ」

「うん、ありがとうカイト」

 結果から言うと俺たちのパーティは1位だった。俺も魔法で魔物を倒すことが出来た。カイトとミトからは変わった魔法の使い方って言われた。この世界では、魔法を使う時はイメージが大事だときづいてからは、前世の魔法知識をふんだんに使った。


「今日は楽しかったな!魔物狩りは毎日やりたいな」

「僕は毎日は嫌かな」

「どうしてです?冒険者になるなら、毎日魔物狩りすることになりますよ?今のうちに慣れておきましょう」

「ミトの言う通りだぞソラ!今日だって魔法でバンバン魔物倒してたじゃないか」

「2人には変って言われたけどね」

「だってよ、俺が知ってる魔法じゃ無かったからさ」

「そうですね、ソラの使う魔法は授業で教わる魔法とは違いますもんね」

「カイトもミトも酷いよ、僕の魔法は普通だと思うよ」

「「いや、普通では無い」」

 2人の言葉が同じだったのがいささか不愉快だけど、将来冒険者になる為には頑張るしかないな。


 比較的に平和なエルフの国を中央に置くとその上には人間の国があり、右側には獣人族の国がある。

 下は魔境と呼ばれ別名死ノ森と言われているほど、魔物がとても強く入った者で戻ってきたのは居ないと言われている。

 左側は海が広がっており、海には海の魔物が存在するため、海の向こう側に何があるのかは謎のまま


 昔は獣人と人間でよく戦争をしていたらしい、エルフはどちらの味方にはならないと宣言して、戦争には巻き込まれなかった。けど、獣人と人間は今でも仲が悪く、人間の国では、獣人は居ない。逆も然り

 竜人もいたらしいけど、今はどこにいるのか分かっていない。

読んでくださりありがとうございます。他に投稿してるのですが、それは一身上の都合により上がりません。続きはアルファポリス様で読んでください。

この話は自分の妄想を詰めた話です。ハーレムはありません。恋愛要素はありますけど、少な目です。魔王とかは存在するかもしれませんし、しないかも知れません。

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