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【学園生活スタートです…!③】

この物語はフィクションであり、実在する人物などとは関係がありません。

「え~!その超ーーーー可愛い子、誰~♡?アストラルの新入生~?リリーっち、知り合いなの~?♡」

 そう言いながら胸元に緑色のリボンをつけ、ピンク髪のきゅるきゅる(?)した女の子が近づいて来た。

 

「えっへへー♩そうだよー、ミリアちゃんって言うの!可愛いでしょ~♩」


 リリーはさっきまでの半べそが嘘だったかのように、いつもの明るい声色と表情に戻った。

 

「え~?そうだったの~?それなら早く教えてよ~♡初めまして~!あたしの名前は『ジル・ミース』だよ~♡呼び方はお任せするよ~!」

 

「は、初めまして…!『ミリア・フェンリル』です…。ジルさん、よろしくお願いします…!」

 

「うん!こちらこそ、よろよろ~♡」

 

 ジルは手のひらを向けてハイタッチを誘う。

 

 な、なんてポジティブパワーの強い子なんだろう。オーラがま、眩しい…。

 

 ジルのポジティブパワーに圧倒されながらも『パチン』という音を部屋に響かせ、ミリアとジルはハイタッチをした。(ミリアの手は上げて固まったままだったが)

 

「ジルさん、あまり騒ぐと新入生が驚いてしまいますよ」

 冷静沈着な声がして顔を向けると、小説を読みながらこちらを見る、眼鏡をかけて青いネクタイをした男子生徒がいた。

 

「もぉ~、ルークっち~、同じアストラルの仲間が増えたんだから盛り上がらなくっちゃ~♡」

 

「わ、(わたくし)も心から歓迎はしていますよ…」

 

 そう言いながらも男子生徒は眼鏡の奥の目をそむけ、顔はやや赤くなっているような気がした。

 

「にっひひ~♡、ルークっちはツンデレなんだからぁ~♡ツンデルーク、ツンデルーク♡」

 

「で、ですから人の名前に勝手にツンデレを付けないでください!」

 

 な、なんだかバランスが良いのか悪いのかよく分からないな、このチームは…。まぁでも、なんだかんだみんな笑顔だからこれがいつもの日常なのかもしれない。そう思うと、さっきまでの緊張も少しずつその暖かさで和らいでいく気がした。愉快でいいチームだな…。まだ出会って数分だが、そう感じた。

 

「んんっ、あ、改めまして『ルーク・デイン』です。これからよろしくお願いします」

 

「あっはい…!『ミリア・フェンリル』です…!よ、よろしくお願いします…!」

 

 こうしてミリアが一通り挨拶をし終わった時、『ガチャ』と生徒会室の扉が開いた。

 

「おや、この感じはどうやら自己紹介は既に終わっているみたいだね」

 

 そう言いながら入って来たのはハルだった。

 

「あ!ハルっち、やっと来た~♡」

「ええ、ちょうどみんな挨拶し終わった所よ♩」

「これで全員集合。ですね」

 

「よしっ、じゃあみんな席に着いて」

 ハルの声掛けで皆が席に着いた所で、小さくミリアが手を挙げた。

 

「あ、あのハルさん…。ここって、生徒会室なんですよね…?生徒会の皆さんは大丈夫なのでしょうか…?」

 

 ミリアたちが生徒会室を使っているとなれば、生徒会の人たちはもちろんこの部屋を使えない。生徒会の人たちは別の教室で作業しているのだろうか…?だとしたら何故…?

 

「ああ、それなら心配いらないよ。なぜなら僕たちが生徒会だからね」

 

「あ、そうなんですね…。って、生徒会!?」

 

「ミリアちゃんそうだよー!私たちはアストラル兼、生徒会なんだよっ♩」

 

「生徒会も担っちゃうなんて~♡やっぱりあたしたちアストラルってカッコイイよね~♡」

 

「生徒会と言っても、アストラルの事もあるので、仕事量は大して多くはないですから安心してくださいミリアさん」

 

「うん、大丈夫だよミリア。みんなの言う通りさ。生徒会以外に学級委員長もいるから、仕事は分担して行っているよ。何か分からない事があればいつでも質問してもらっていいからね」

 

『あ、アストラル…。生徒会…』

 ミリアの頭の中は、メリーゴーランドのようにグルグルと回っていた。(メルヘン要素を抜いて)

 

「あ!そうだみんな、この前の魔物退治の事について校長先生から話を聞いたよ」

 

「この前の…って、あのドラゴンみたいな魔物の事…ですか…?」

 

「うん、そうだよ。校長先生の話によれば、被害者は無し。器物破損の被害も無かったみたいだよ。実に素晴らしかったと、お褒めの言葉もいただいた。みんな、次回もこの調子で行こう!」

 

「おお、それは何よりですね」

 

「にっひひ~♡だってあたしたち、アストラルだもんね~♡」

 

「あの時は絶対ミリアちゃんのおかげだよー!ありがとーっ♩」

 

「い、いえ…(照)。とにかくみなさん無事で良かったです…!」

 

 机に手をついて立ち上がり、嬉しい報告をするハル。眼鏡をカチャッとかけ直すルーク。片手でピースを作るジル。椅子に座ったままミリアに抱きつくリリー。ちょっと恥ずかしくて下を向くミリア。

 

 ポーズはそれぞれだが、ここにいるみんなが同じ気持ちで、同じ笑顔を浮かべていた。

 

「よし!今日は特に生徒会の仕事も無いし、早いけどお開きにしよう!今日の報告は以上です!みんな今日も集まってくれてありがとう。お疲れ様でした!」

 

「お疲れ様でした」

「おっつ~♡」

「おつかれー♩」

「お、お疲れ様でした…!」

〖作品を読んでいただいた方、少しでも覗いてくださった方へ〗

読んでいただき、ありがとうございました。

小説を書くことに慣れていないため、拙い部分もあったと思います。

ですが、少しでもこの作品を読んで良かったと感じていただけたら幸いです。

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