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【大ピンチ!?まだ呪文を知らない魔女の入学試験です…!(誰か助けてくださいぃ…)①】

この物語はフィクションであり、実在する人物などとは関係がありません。

 「へ、変じゃないかなぁ…」


 そう言いながら部屋にある全身鏡を見つめて何度も振り返ったり、前髪を整えたりしている一人の少女、いや、魔女がいました。

 その魔女の名は『ミリア・フェンリル』ミリアは昨日、『リリー・アエリアナ』と言う同じく魔法少女と出会い、いつの間にか魔法学校に通う事になっていた。


その決まる速さと言ったら、新幹線よりも速かったでしょう。なぜなら断る隙も考える瞬間すらなかったですから。

 

 「呪文なんて何一つ分からないし、入学試験落ちるんじゃ…」

 昨日リリーが言っていた入学試験という言葉を思い出して頭を抱える。

 

 入学試験で何が行われるか分からない上に、呪文を知らない。詠唱などした事もない。なんなら、魔法を使った事は…昨日の事をカウントしたとしても一度だけ。どうしよう。どうしよう。ミリアがそんな不安感に襲われている時、ミリアの部屋の窓をノックする音がした。

 

 ミリアは窓を開ける。

「おっはよ~!ミリアちゃん♩ほら、さっさと行くわよ?」

 そこには明るい声で長いローブを纏い、魔法の杖に乗るリリーがいた。今日から一緒に魔法学校に通う約束をしていたのだ。(ミリアの記憶が正しければ約束をした覚えはないのだが…)

 

「お、おはようございます…。あの、リリーさん。ちなみに魔法学校ってどこに?」

 

 今日から魔法学校に通うというのに、実に間抜けな質問だと自分でも思った。だが昨日あの場で魔法学校の場所など聞いていなかったし、聞くタイミングもなかったのだから仕方がない。

 

「あ~!そっかそっか!確かに昨日言ってなかったね。いや~うっかりうっかり~♩」

 

「う、うっかり…ですか…」

 

「魔法学校はね、空にあるの!天空!カッコイイでしょ~!だから、こうやって魔法学校の生徒は魔法の杖に乗って登校するんだよっ♩杖を使った飛行練習の一貫なんだってさ~。じゃっ、そういう事でミリアちゃんも杖だして~!行っくよ~!」

 

 「行っくよ~!」の声と同時に拳を上げたリリーの魔法の杖は魔法学校を目指して加速した。

 

「わっ、えっ、ちょっと、ま、待ってください~

(泣)」

 突発的すぎるリリーに置いていかれないよう、慌ててミリアも杖を魔法で出して窓から飛び立った。

 


 魔法学校に近づくにつれて、リリーと同じようなローブを纏う魔法学校の生徒が増えてきた。ただ、ほとんどの人というか、ミリアの視界の中ではリリー以外の人たちはローブの長さが短かった。それについて不思議に思ったが、それよりも一人だけローブを纏っていない事が変に注目を浴びているようで恥ずかしかった。(いや、絶対浴びてるよこれ…)



 飛び始めてから数分。やがてリリーの言っていた通り、本当に天空にある巨大な洋風のお城のような建物が見えてきた。一言で表すとしたら『豪華』だろう。天空だがお花畑や噴水、ベンチ、さらに学校の窓からはシャンデリアも見える。

 

「ミリアちゃ~ん!着いたよ~。ここが魔法学校!新星と未来を意味するノヴァウィル学園魔法学校!」

 

「ノヴァウィル…学園魔法…学校…」

「略して『ノヴァル魔法学校』ってみんな呼んでるよ~♩」

 

 今までミリアが暮らしていた街も十分綺麗で、川は透明感のある水が流れていたり、道も白っぽいレンガ造りで、観光地のような清潔感もあった。

 

 ただ、それとはまた違う学校の放つ豪華さや清楚感に圧倒されながらも、ミリアとリリーは学校の正門についた。

 

「わぁ…大きい。そして広い…」

 正門から既に学校の雰囲気は伝わってくるくらいに大きく、石造りの道、噴水の音、お花の匂い。色鮮やかな蝶。全てが合わさると現実とは思えないまさに

『魔法学校』そのものだった。

 

「ミリアちゃん、入学試験は校長室に行けば受けられるから!私は先に教室行って待ってるからー♩じゃ、また後でね~!」

 

「あ、はい。また、あと、で…って。──ここここ、校長室ーー!?」


学校に来て早々校長室に行くなんて想像もしていなかったし、ミリアにとってはハードルがあまりにも高すぎる。高すぎて、くぐり抜けた方がよっぽど楽なくらいだろう。


「あ、あわわ。ここ、校長…室…」


果たして『校長室』というワードだけでテンパるミリアは無事校長室の扉を開けることは出来るのか…!?


(出来なかったら話が終わってしまう…!ミリア、開けてくれ…!)

〖作品を読んでいただいた方、少しでも覗いてくださった方へ〗

読んでいただき、ありがとうございました。

小説を書くことに慣れていないため、拙い部分もあったと思います。

ですが、少しでもこの作品を読んで良かったと感じていただけたら幸いです。

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