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封鎖区域-ブロックアウト-  作者: 柴咲心桜
第1章 病院脱出
4/5

決意

佐伯が出口を探し始めた頃、病院のミーティングルームで武装した犯人達が話し合いをしていた。


『例の場所に彼女を誘導できそうですか?』

リーダーが■に聞く。


『どうだろう。逃げ回ってるみたいだし』


『出口でも探してるのか?』

★が笑いながらそういう。


『しばらく様子を見ましょう』


***


ナースステーションで院内地図を確認した私は1階に来ていた。


色々な所を逃げ回ってきたが一つだけおかしな所を見つけた。


3階にある北側のエレベーターだけ他と比べると広かったのだ。


「なにかあるの?エレベーターに」

私はもう一度、今いる1階の正面入口から3階に向かおうとするがエレベーターが1階に降りていることが確認出来た。


今は医療従事者や患者はどこかに隔離されている。つまり、エレベーターを使えるのは武装集団のみ。


「逃げないと......」

逃げようとした時、後ろからコツン、コツンと足音がこちらに向かって歩いてきているのが聞こえたため目視で確認しようとすると『動くな。撃つぞ』と言われたため私は両手をあげる。


私の後ろにいるのは誰なんだろう。


『逃げてちゃダメでしょ』

「貴方は、アイツらの仲間なの?」


『アイツらって仮面つけてる奴らのこと?なんでそう思うの?』


「あなたの声、誰か分からないようになってるから仮面つけてるんでしょ?それに仲間なら私の位置が分かるのも納得できる」

私は後ろにいる人物に自分の見解を伝える。


『うーん、違うなぁ』


「違う?なにが?」


『まず、他の奴らはあなたの場所は分からない』

そう前置いて話を続ける。


『それに、私はアイツらとは"仲間"じゃない』


「仲間じゃない?ならあなたは誰なの?」


『私のことを知りたいならまず他のヤツらの面を剥ぎなさい』


「分かったわ」


『常に見ている』

後ろに振り向くとそこには誰もいなかった。


「逃げてるばかりじゃだめね」

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