第六章74 【1月3日/初等部4年生活動中】4/【内田 愛幸(うちだ あせち)】の準備4
【内田 愛幸】は【疑似運命の三女魔神】の【霞呼(過去)】、【依真(現在)】、【美蕾(未来)】と自分が新たにやった事の確認をする事になった。
1つ目として、【イマジネーション・バタフライ】を幼虫から蛹にしたと復唱させた。
【イマジネーション・バタフライ】とは、目的の場所に着いたらあらかじめ想像した通りの形になる【異能力】の事で【成虫】になる事で【力】として使える。
【蛹】の状態は持ち運びが出来ると言う事になる。
戦う時はこれを【成虫】に【羽化】させて、兵器として使う事になる。
【内田 愛幸】は続けて2つ目の成果を復唱させようと思い、
『次は二つ目でぇ~す。
次はねぇ~【超品鑑定士】の【技能基準】がまとまりましたぁ~。
はい、復唱、繰り返してねぇ~』
と言うと、それにあわせて
『【ちょーひんかんてーし】の【ぎのーきじゅん】がまとまりましたぁ~』
『【ちょーひんかんてーし】の【ぎのーきじゅん】がまとまりましたぁ~』
『【ちょーひんかんてーし】の【ぎのーきじゅん】がまとまりましたぁ~』
と【三女魔神】が一柱ずつ繰り返す。
が彼女達は意味が全くわかっていない。
なのですかさず、1つ目の【イマジネーション・バタフライ】の時と同じ様に、
『ねーねーねー【ちょーひんかんてーし】の【ぎのーきじゅん】がまとまりましたってなぁに?』
『ねーねーねー【ちょーひんかんてーし】の【ぎのーきじゅん】がまとまりましたってなぁに?』
『ねーねーねー【ちょーひんかんてーし】の【ぎのーきじゅん】がまとまりましたってなぁに?』
と繰り返した。
【内田 愛幸】はこんな個性も何も無い状態の幼女達に何をさせようと言うのだろうか?
答えは彼の趣味である。
それ以上でもそれ以下でも無い。
自分の言った言葉を幼女達が繰り返すのに快感を覚えてやらせているだけの変態さんである。
【内田 愛幸】は、
『【超品鑑定士】と言うのはね、隠れた凄い【アイテム(おもちゃ)】を正しく判定してくれる技術を持った存在の事だよぉ~。
解ったかなぁ~?』
と言った。
そんな説明でちびっ子が解る訳がない。
現に、
『わかんないけど、わかったよ~』
『わかんないけど、わかったよ~』
『わかんないけど、わかったよ~』
と言う答えが返ってきた。
今の彼女達にとっても自分が正しく理解する事を必要としていない。
親の様な存在である【内田 愛幸】が喜ぶ仕草を取れればそれで良いのである。
だから、疑問点が解決するしないにはこだわらない。
そう言った歪な光景となっていた。
人間モドキ、【内田 愛幸】の気持ち悪い趣味の世界は続く。




