第六章69 【1月2日/初等部4年生活動中】6/【我柔 稜翔(わやわ りょうしょう)】の修行6
【稜翔】の修行は続いている。
彼は、【想像人間】、【両性具有/母体錬成】、【女神のスナック巡り&神情報でのクエストでの神聖具取得】、【術式結婚/法術夫婦の儀式】、と色々やっている訳だが、まだ他にも彼はやっていた。
細かいものも含めるときりがないので他は割愛する事になるが、それでも紹介しておかなければならないものは後少しだけ紹介しておこう。
他でやっていて外せない事と言えば、【所有契約術】がある。
これは【神聖具】を手に入れた時にも使用する事になるのだが、簡単に分かり易く表現すれば、【自分の所有物】としての【契約】を結ぶと言う事である。
もっと分かり易く言えば、今はそう言う事も無いと思うが昔の日本では、【修学旅行】などに行って、クラスメイトのみんなと温泉などに入る時、自分の持ち物だと証明するために、【パンツ】などに【自分の名前】を書く事などがよくあった。
【パンツ】に【自分の名前】を書くことで、その【パンツ】は自分の【パンツ】だと他のクラスメイトに解らせる意味があった。
まぁ、当時の子供達は自分の【パンツ】に名前が書いてあるのは恥ずかしいと思っていただろうが、問題はそこではない。
他のクラスメイトに自分の【パンツ】を取られない様にすると言う事に意味があるのである。
それと同じ事をするのが【所有契約術】である。
【稜翔】は手に入れた【アイテム】などに【自分の名前】の様なものを書くことで、他の存在がその【アイテム】を使用しない様にすると言う【効果】を持たせる事が出来る。
例え、その【アイテム】を奪われたとしても、奪った相手は、【稜翔】の【名前】の様なものがその【アイテム】に付与されているため、奪った【アイテム】を自分のものとして使う事が出来ない。
例えば、【炎】を出すステッキだとして、敵がそのステッキを奪い、使用しようとしたとして、敵の有利に働く様には使用する事が出来ない。
【稜翔】のためになる事のみで発動可能となっている。
そのため、【稜翔】が攻撃したいと思っている相手には【炎】は発動出来るが、【稜翔】を攻撃する事は出来ないと言う事になる。
そう言う力を持っているのが【所有契約術】となる。
これを解かない限り、奪っても【稜翔】以外が奪った【アイテム】を使う事が出来ないと言う【セキュリティー効果】もある力となる。
それを【稜翔】は自分の所有する【アイテム】など全てに施していくことになる。
そう言った意味では紹介せずにはおけない【力】の1つであると言えるだろう。
彼は【レアアイテム】などをゲットする度にすぐにこの【力】で自分の【所有物】とする【儀式】を行っていた。
【稜翔】は自分の手に入れた物、自分の考えた物事に対して必要以上に愛着を持っている。
それは、自分の力で生きてきた彼が執着する彼にとってはかけがえのない大切なものとして考えていると言うことである。
と、ここまで色々紹介して来たが、きりがないので後、1つだけ紹介するとしよう。




