第六章65 【1月2日/初等部4年生活動中】2/【我柔 稜翔(わやわ りょうしょう)】の修行2
【稜翔】は、【異世界転移】で冒険し、【想像人間】の【素材】となる【素材存在】と【絶対召喚契約】を交わし、戻ってきて、召喚を試し、【想像具現石】に封じている【特殊な歌】を聞かせて、【肉体変化】が起きた事を試した。
そして、それが成功したのを確認した。
とは言え、1回だけでは使いこなせるかどうか解らないので、後は他の【選ばれし者】達に察知されない様に【異世界】へ行って試す様にした。
また、【稜翔】本人の声は【錬金術】の等価交換のため、【ガサガサ声】になってしまったので、音域の高い方から、
【ソプラノ】、
【メゾ・ソプラノ】、
【アルト】、
【テノール】、
【バリトン】、
【バス】、
の歌い手となる【存在】を【異世界転移】して探しだし、それぞれの音域で3名ずつ歌い手を仲間にした。
【稜翔】の【2次眷属】はこの18名となっている。
この【歌い手】達には、【稜翔】が用意した隠れ家で、【想像具現石】の元になる【特殊な歌】の【収録】をし続けてもらう事にしている。
【想像具現石】に収録する【特殊な歌】は全て違う【楽曲】になっている。
アップテンポの曲からスローテンポの曲まで様々あり、どんな曲調の歌もある。
そのために、全ての音域の【歌い手】を集めたのである。
【想像人間】関係はそれで良しとして、【稜翔】はそれだけでは足りないと思っている。
彼に絶望を与え、【夢異世界部活学校】への入学権利と【選ばれし者】への選抜権利を与えてくれた恩人とも言える【唯野 芳一】と言う【化け物】を超えるにはこれだけでは全然足りないと思っていた。
少なくとも人生経験において、【芳一】は【稜翔】が逆立ちしても勝てない様々な経験を積んでいた。
【稜翔】の歩んできた人生もそれなりに【波瀾万丈】だったと自負しているが、それでも【芳一】のものに比べるとかなり見劣りするものに過ぎない。
どうやっても【波瀾万丈な人生】と言う分野では【芳一】の足下にも及ばない。
そこで、自分なりに【芳一】がブログなどで書いているこれまでの半生を調べて見た。
すると、確かに、波瀾万丈な人生を送っているのは間違いないのだが、【芳一】は自らそう言う人生を選択している様に見える。
例えば、【芳一】が絶望を味わう事になった【出版】だが、そもそも【本】を出すと言う選択をしなければ無かった事であるし、そこに至るまで、【ビッグサイト】で名刺配りや各種【パソコンソフト】を覚えたり、【文字入力】をするため、【ブラインドタッチ】を覚えていたり、そこに至るまで、彼は色々と経験を積んでいる。
つまりなるべくしてなっている人生を歩んでいるのである。
そして、彼は後悔をしていない。
もちろん、躓く事は一度や二度どころか何百回もしている。
だが、【芳一】は転んだら転びながら起きて前に進んでいた。
人が物怖じする中、彼だけがひたすら前へ、前へ進む人生を選んでいる。
【芳一】の持っている底知れない強さの秘密はそこにあると【稜翔】は気付いた。
そこからだ。
【力】に対して貪欲になっていったのは。
普通ならば、【想像人間】と言う強大過ぎる力を得たらそれで満足するものである。
自分は無敵だ。
誰も成し遂げなかった偉業を成し遂げたと増長するかも知れない。
だが、【稜翔】にとってはそれでは足りない。
それだけでは全然足りないと思う様になっていた。
【芳一】ならば、これだけに満足する事はない。
次の力を求めて行動するハズだ。
だから、自分も・・・自分はもっとだ。
もっともっと、時間の許す限り、【力】を求め続ける。
そうしないとあの【化け物(芳一)】にはかすりもしない。
【稜翔】は本能的にそれを理解していたのであった。
そうして、彼は次の行動を取るのだった。




