第六章64 【1月2日/初等部4年生活動中】1/【我柔 稜翔(わやわ りょうしょう)】の修行1
【能活】が【先人が残した10大修行苦行】の1つ、【百姫救出行】、
【神宮姉妹】が【先人が残した10大修行苦行】の1つ【暗黒無限召喚武道会】、
で超絶地獄巡りを経験している頃、彼等達【順転参戦方式】の【選ばれし者】達だけでなく、【逆転参戦方式】の参加者も来るべき時、【選ばれし者】達の戦いが始まる【2月29日】に向けて、それぞれが超絶修行に入っていた。
【6周目】の【選ばれし者】の【我柔 稜翔】もまた、その1人であり【部活】などはやはり【活動代理体】に任せて修行などをしている。
【能活】が覚醒した時に得た【限定未来視】によれば、【稜翔】は本日、【想像人間】と言う【力】を得る事になる。
これは、【稜翔】がその対象となる【想像人間】の【肉体情報】を【想像】し、それが【想像人間】の【力】として現実化すると言う【生物超兵器】の事を指している。
これを得るエピソードをこれから語る事になる。
この力を【稜翔】は何処かで手にしたのだろうか?
答えは半分【是】で半分【否】である。
それはどういう事か?
それは、材料となる【素材】などは集めに行ったが、正確には【稜翔】が【現代に生きる錬金術師】として【創造】した【力】なのである。
具体的にはどうしたか?
それを語ろう。
まず、【稜翔】は、【歌い手】を探す旅に出た。
【稜翔】の声は、それを【創造】する対価として、支払ったため、容姿の整った本人には不釣り合いなガサガサ声になってしまったため、彼本人には【それ】は使えない事になってしまった。
そこで【稜翔】の代わりに【歌】を歌ってくれる【歌い手】を探す必要があった。
そこで、音域の高い方から、
【ソプラノ】、
【メゾ・ソプラノ】、
【アルト】、
【テノール】、
【バリトン】、
【バス】、
の歌い手となる【存在】を【異世界転移】して探しに行った。
そして、それぞれの音域で3名ずつ歌い手を仲間にした。
【稜翔】の【2次眷属】はこの18名となっている。
【3次眷属】は力の分散になるとして持たない事にした。
そして、この【18名の歌い手】を使って、ひたすら【特殊な歌】を収録して行った。
収録した【特殊な歌】は【稜翔】の手によって、【錬金加工】が施され、1曲ずつ【小さく綺麗な石】に封印された。
それが【想像人間】が【肉体】などを【変化】させる【元】として使う【想像具現石】となる。
それをかなり量産してから今度は【異世界】などに、【想像人間】などになってくれる【闇市】をまわり、そこで【人買い】などに連れてこられた【奴隷】を買いに行くことになる。
だが、ただの【奴隷】では意味がない事を知る。
元の【素材】が良くなければ、それは【力ある存在】にはならない。
このままだと胸くそ悪いので【奴隷】達は全員、解放させ、【勇者】と崇められた事もあったが、【稜翔】は、その手柄に対しては興味を持たず、【絶対召喚契約】と言う方法で、【現実世界】に【召喚】する【契約】を【力ある存在】達と結んでいった。
なので【想像人間】と言う言葉がついているが、【人間素材】なのはその中の1割にも満たない。
ほとんどが【異形】と呼ばれる【存在】達なのであった。
【能活】の【限定未来視】で見えた【未来】とは、【稜翔】が【異世界】などから、帰り、【現実世界】で【想像人間】の【元】となる【素材存在】の【召喚】と【想像具現石】を使って、【素材存在】の身体を変化させる事に成功した瞬間。
つまり、【想像人間】と言う【力】が完成した瞬間の映像だった。
【想像人間】の【肉体変化】は【素材存在】に【想像具現石】に封じられた【特殊な歌】を全て聞かせる事で起きる。
【肉体変化】にはそれだけ時間を要する事になるが、【曲】さえ聞かせれば、例え【致命】の攻撃を受けていても【再生】させる事は可能である。
そう言う【巨大】な力を【1月2日 火曜日】に【稜翔】は得ていたのである。




