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第六章56 【12月31日/初等部4年生活動中】C7/【祈清】と過ごす大晦日7

 【祈清】は、【芳一/虚無(きょむ)】&【唯野(ただの) 美耶(みや)】を自宅に招き、現在、個性的なガールズトークの真っ最中だった。

 普通のガールズトークなら好きな異性の話や流行っている店やアイドルなどの話に話が弾む所だが、彼女達の場合は専門用語が飛び交うと言う特殊なものだった。

 例えば、

 【技術的特異点】、

 【謎】や【超越】について、

 【人間】の進化、可能性について、

 【各種哲学】についての自分達の考え、

 【新しい定義】、

 【異能】について、

 不可能と可能の境界線、

 予想の遙か上を言った時の快感、

 この先の脅威となる存在、

 不思議な出来事、

 隠されている秘密、

 自分が最も興味ある出来事、

 などについてである。

 そのため、恋バナなどとはかなり距離のある話題となっていた。

 気になる者同士という会話より、研究者同士の会話と言った方がしっくり来るようなガールズトーク?だった。

 一通り話終えた後で、【芳一/虚無】は、

『ところで・・・今日一日で色んな存在が私達にコンタクトを取ろうと近づいていた見たいですが、お気づきでしたか?』

 と言った。

 【祈清】は、

「えぇ・・・気付いていたわ。

 【百物語】を話したら最後のろうそくを消した時、本物が出てくるみたいなものね。

 【謎】や【不思議】な事柄を話していたらそう言った存在か何かが近づいて来る。

 ・・・そう言うことよね?」

 と返した。

『まぁ・・・そう言う事ですね・・・ちなみにいくつ確認出来ましたか?

 私は52まで数えた所で数えるのを止めました。

 切りが無さそうだったみたいなので・・・』

「そう・・・私は48よ・・・

 数では負けたわね。・・・でも私達が同じものに気付いていたとは限らない。

 私の方が質の高いものを見ている気がするわ・・・

 って言っても単なる強がりね・・・貴女の前では・・・

 最後まで本心はつかめなかったわね・・・」

『それはお互い様ですよ・・・私も貴女の全てを理解したとは言えない。

 やはり本物の女性は奥が深いですね。

 この後の参考にさせていただきます。

 所詮、私は女の紛い物ですから・・・』

「そんな事はないわ。立派な女性だったわ。

 やっぱり他の人格と話すより、より本音で話せたと思うわ。

 全部はさすがに無理だけどね。

 話せるだけは話せたと思うわ。

 お互いにね・・・」

『そうですね・・・お互いに・・・』

「ふふっ・・・」

『うふふ・・・』

 と言う話になった。

 最後に抱擁しあい、

「ありがとう・・・貴女と話せて良かった・・・」

『私もです・・・お友達と呼んでもよろしいですか?』

「えぇ。お友達ってやつになりましょう」

『ありがとうございます。ではまたお逢いしましょう』

 と言葉を交わし、【芳一/虚無】&【美耶】は本体に戻って行ったのである。

 こうして、

 【真緒】が【芳一/弱転(じゃくてん)】&【唯野(ただの) 美架(みか)】、

 【シェリア】が【芳一/武賢(ぶけん)】/【唯野(ただの) 美撫(みな)】、

 【祈清】が【芳一/虚無(きょむ)】&【唯野(ただの) 美耶(みや)】、

 とそれぞれ大晦日を過ごした訳だが、【芳一】の本体も残った人格とともにそれなりに過ごしていたと言うのを付け足しておく。

 そして、年も暮れ、新年を迎えることになる。

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