第六章51 【12月31日/初等部4年生活動中】C2/【祈清】と過ごす大晦日2
【祈清】は、【芳一/虚無】のプレゼントに興奮していた。
このプレゼントにより、彼女の定義での【脅威】となるものは、
(01)【超態至】/(【超越】)、
(02)【謎歪虚】/(謎)、
(03)【超様謎】/(【超越】&【謎】)、
(04)【理に当てはまらない問題】/【不理問】/(【出鱈目】)、
(05)【答えに迷い散る】/【答迷散】/(【出鱈目】)、
(06)【解の無い完全体】/【無解完】/(【出鱈目】)、
(07)【唯一無二の間違えた種類】/【唯類違】/(【出鱈目】)、
(08)【人の思念と謎の結びつき】/【亡恐謎】/(【謎】)、
(09)【無有変】、
(10)【不在理】、
(12)【想造思】、
(13)【唯絶違】、
(14)【隠例外】、
の14類にまで増えた。
元々は、【超越】と【謎】の2つだけから始まった彼女の研究は今は7倍に膨れあがっていた。
どうやら、【屁理屈】などで考えられれば、それは増えると言える事が解ったのだ。
だとしたら、まだ、彼女も気付いていない【穴】があるかも知れない。
そう考えると研究者冥利に尽きると言える感情になっていたのだった。
また、【芳一/虚無】が連絡して来た時に提案した【新ギャンブル】/【ドリームミックス】の案を彼女と打ち合わせしようと思っていた。
【芳一/虚無】が提案した新ギャンブル/【ドリームミックス】とは何か?
それは、【パチンコ/パチスロ】と【麻雀】と【カードゲーム】と【コレクション】と【オークション】の要素を足した複合ギャンブルである。
【パチンコ/パチスロ】の様な台があり、【パチンコ】や【パチスロ】の様な感じで遊ぶ【ギャンブル】となる。
揃えるのは【カードゲーム】の様な【イラスト入り】の【絵柄】でそれを【麻雀】の様に【役】を揃えると言う遊び方となる。
【役】には、それぞれ得点が付いている。
また、【カードゲーム】の要素もあるので、スロットを回しながら、既に出ている【カード】の特殊効果で【攻撃アクション】を行い、出ている【絵柄】を変更させたりする事が可能である。
また、対戦方式も採用されており、二台の台で相手の【絵柄】の得点を落としたり、相手の得点を貰ったりする事も出来るし、台を繋げば多人数プレイも可能となる。
そしてプレイが終わった時は、【超高級フィギュア】など【アイテム】が支給され、それを【オークション形式】で一般の人達に値段をつけてもらい、それを【換金】すると言う超複雑アトラクション型ギャンブルの提案となっている。
この夢の様な新ギャンブルを作るには【芳一】の今の資金力などでは不可能である。
だが、【祈清】であれば可能ではないか?
と言う事で、【芳一/虚無】は一緒に新ギャンブルを作りませんか?と言う提案をしたのである。
【アイディア】は【芳一】の方で全て出すから、それの運用は【祈清】に任せたいと言う提案に、【祈清】は、
「おもしろいわね。乗ったわ、その提案。必要なものは私の方で取りそろえる。
売上は6対4ってところでいかがかしら?
もちろん、6は貴女に譲るわ。
資金などは私の方で全て用意するけど、そもそも貴女の案が無ければ始まらない事だからね。
私はそれを評価したい。悪い話では無いと思うわ。これが実現化すれば貴女はもう、働かなくても良いと思うわ。
好きに生きれる。どうかしら?」
と言ったが、【99対1】の【1】でかまわないと返ってきたのだった。
それでも莫大な利益が見込まれるだろう。
【祈清】は、【芳一】の事をただ者では無いと再認識したのだった。
彼の才能を駆使すれば、億万長者を量産する事も不可能じゃない程の千変万化、自由自在な想像力が彼/彼女にはあると確信した。
出来れば、自分の戦力として欲しいと思うが、彼も自分と同じまた、【選ばれし者】である。
それを望むのは無理な話であると諦めたのだった。




