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第六章45 【12月31日/初等部4年生活動中】B3/【シェリア】と過ごす大晦日3

 【シェリア】は、【隠例外(おんれいがい)】の【時出(ときしゅつ)】の【くおん】と言う謎の少年に声をかけられ、今日の午後7時にまた現れると予告された。

 それを電話で【芳一/武賢(ぶけん)】に伝えると、護衛だから問題ないと言われて、逆にこれを【デート】である事を強調したいと思うようになったのであった。

 彼女が年越しの【デート先】に選んだ場所は板橋区と練馬区の間に出来た【狭間区(はざまく)】にある架空のテーマパーク、【ウィズ(WITH) ミー(ME) トゥギャザー(TOGETHER)】の【ごっこシチュエーション】と言うアトラクションである。

 これは、【100万円】支払って、【カップル】などで参加するアトラクションとなっている。

 【100万円】の参加料は高いと思われるかも知れないが、これは【ごっこシチュエーション】にある【3つのミッション】をクリアすれば、【30万円】ずつ戻ってくる。

 そして、3つのミッションを全てクリアすると、【50万円相当】の【プレゼント】を持ち帰れると言う【アトラクション】になっている。

 3つのミッションとは、【ごっこシチュエーション】と呼ばれる、与えられた【役】になりきって【演技】をして【生成AI】による【合格判定】を貰うと言う事になる。

 つまり、【倦怠期】で悩んでいる最近ボディタッチが無くて悩んでいるカップルにはお勧めでもある【カップル】にお金が掛かっているからちゃんと演技して良い【プレゼント】を貰おうと言ういちゃつく理由作りのある【ラブアトラクション】なのである。

 【3つのミッション】のある【3箇所のミッションルーム】には様々な小物や衣装が置いてある。

 参加者は、【ミッションルーム】に置いてある、【10枚の演目用紙】の中から好きな【シチュエーション】を選び、衣装を着て、役割を決めて演じるのである。

 それを撮影し、【生成AI】が合格点を出せば次の【シチュエーションルーム】に進めるというものである。

 時間は移動時間も含めて、5時間が与えられている。

 5時間以内に3つのミッションをクリア出来なければ、参加費の【100万円】は運営側に没収となる。

 そう言う契約書を最初に交わす事になる【アトラクション】となる。

 最大5時間もかかるため、他のアトラクションに参加している余裕は無い。

 一発勝負のイベントとなる。

 【シェリア】はそのイベントに【芳一/武賢(ぶけん)】を付き合わせようとしていたのだった。

 それに気付かない【芳一/武賢(ぶけん)】&【リアライズ(REALIZE)イマジナリー(IMAGINARY)フレンド(FRIEND)/(現実化する空想上の友達)】である【唯野(ただの) 美撫(みな)】は、護衛のつもりで、【シェリア】と共に、その【アトラクション】に入った。

 入ってから事情を聞かされ、

『貴様・・・謀ったな・・・』

 と睨んだ。

 【シェリア】は、

「謀ったなんて人聞きの悪い・・・さぁ、このままだと100万円分、損しちゃうよ。

 一緒にミッションをクリアして元を取ろうよ」

 と言った。

 【芳一/武賢(ぶけん)】は、

『破壊してやる・・・』

 と息巻いたが、【シェリア】は、

「護衛のつもりなら護衛対象が楽しく過ごせる様にするのが任務なんじゃない?」

 と言うと、

『う・・・』

 と呻いた。

 全くの正論なので反論できなかった。

 やり方は【芳一/武賢(ぶけん)】を騙した形になったが、それも仲良くなりたいと言う善意からくるものだ。

 (たばか)ったとして、反発する理由にはならない。

『くっ・・・今回だけだからな・・・』

「うん・・・今回だけ、お願いね・・・」

『あらら・・・【武神】も恋する乙女には形無しね・・・』

『お前は黙ってろ・・・』

『八つ当たりは止めてよね』

『ふんっ』

「まぁまぁ、仲良くやろうよ」

『お前が言うな』

 と言う感じで、この【ごっこシチュエーション】をプレイする事にしたのだった。

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