第六章44 【12月31日/初等部4年生活動中】B2/【シェリア】と過ごす大晦日2
この大晦日に【金髪の少女/シェリア】にちょっかいをかけようとする存在が動き出していた。
それは、
(1)【超越】、
(2)【謎】、
(3)【出鱈目】、
(4)【無有変】、
(5)【不在理】、
(6)【想造思】、
(7)【唯絶違】、
の7つの脅威の新たな8番目として、
(8)【隠例外】、
と言うそれまでの7つに当てはまらない8つ目の【脅威】として、考えられる存在であり、
また、【祈清】の定めた定義で考えた、
(1)【超態至】/(【超越】)、
(2)【謎歪虚】/(謎)、
(3)【超様謎】/(【超越】&【謎】)、
(4)【理に当てはまらない問題】/【不理問】/(【出鱈目】)、
(5)【答えに迷い散る】/【答迷散】/(【出鱈目】)、
(6)【解の無い完全体】/【無解完】/(【出鱈目】)、
(7)【唯一無二の間違えた種類】/【唯類違】/(【出鱈目】)、
(8)【人の思念と謎の結びつき】/【亡恐謎】/(【謎】)、
の8つの脅威のどれにも当てはまらない存在である。
それは、【隠例外】に数えられる【時出】と呼ばれる脅威である。
これは【存在可能時間】が限られており、特定の時間しか【存在】しない【存在】と言う事になる。
突然出現し、突然消えるため、この世に生きる者にそれをとらえる事は不可能であるという特異な存在である。
それが、【シェリア】の前に突然、現れ、
『あぁ、ごめん、ごめん・・・【出る時間】を間違えたよ。
食事中だったのかい?失礼したね。
じゃあ、【日本時間】で午後7時から8時までの1時間だけ後で存在するよ。
その時にまた、会って話をしよう。
僕の名前は【時出】の【くおん】。
【時出】の中でもただの雑魚。
何の力も無い一般【時出】だよ。
君と話がしてみたい。一目惚れなんだ。じゃあまたね』
と言って完全に消えた。
【シェリア】は【異能】を使って存在を追ったが、存在は全く感知出来なかった。
【シェリア】は、
「何で、今日に限って・・・」
とつぶやいた。
今日は、せっかくの【芳一】との年越しデートの日。
その日に限って何で余計なものが現れるんだとムカついていた。
その話を待ち合わせをしている【芳一/武賢】に電話で伝えると、
『丁度良い。俺も初めからお前の護衛のつもりで行くんだ。
仕事が出来るな。
無駄足にならずに済みそうだ』
と連れない台詞を言われた。
【シェリア】は、デートのつもりなのに【芳一/武賢】にとっては単なる護衛とはっきりと言われ、ちょっとショックだった。
だったら、【デート】してるつもりにさせてやると気合いを入れ直すのだった。
【シェリア】の【主人格】は【LGBTQ】の【クイア】であり、女性の感情とは少し異なるが、それでも好きな人と一緒に居たいと言う気持ちに嘘偽りはない。
【シェリア】は、
「絶対に振り向かせてやる・・・」
と言ったのだった。




