第六章24 【12月29日/初等部4年生活動中】3/年越しを誰と過ごすか決める3
【真緒】とは【弱転】と言う【人格】と【美架】を向かわせる事にした【芳一】は次の待ち合わせ場所に向かった。
次に会うのは、【金髪の少女/シェリア】である。
彼女には、【芳一/道化】/【唯野 美紗】、
【芳一/武賢】/【唯野 美撫】、
【芳一/虚無】/【唯野 美耶】、
【芳一/神謎】/【唯野 美螺】、
の4択の中から1つのペアを選んでもらうことになる。
【芳一】は【シェリア】と対面し話をした。
【シェリア】は【芳一】に対して淡い恋心を抱いている気配がするが、【芳一】にとっては自分の半分以下の年齢の少女なので、今のところ恋愛対象としては見れない。
また、成人している【真緒】とは違い、年頃の娘さんと、大晦日に会うのは、倫理的に問題があるとして、断ろうと思っていたが、彼女が泣きながら、【他の女性(【真緒】)】と会うなら絶対に自分とも会って欲しいと言うので、【恋愛】とかの話じゃないなら、渋々オッケーしたと言う形である。
彼女は命を狙われる事もあると聞いていたので、彼女に対しての護衛の意味も含めて、4つの【人格】から1つを選んで貰おうと思ったのだが、護衛と言う状況を考えると【武賢】1択だなと考えて他の【人格】は見せずに、【美撫】と【武賢】を紹介する事にした。
それに納得して貰えれば、次の【祈清】との約束もあるので話を早めに切り上げようと思っていたが、【シェリア】が少しだけでも今日も話がしたいと言うので少しだけ話に付き合ったのだった。
彼女との話は、まず、前に会っていた人(【真緒】)と何を話したかと言う追求から始まったので、【芳一】は、【真緒】にとってためになる言葉を【芳一】が色々言っていたらしいが、【芳一】は、その時思った言葉を口にしているだけなのでいちいち、自分の言った言葉を覚えていないと言う事を言ったら、【シェリア】は、ちょっとムキになり、
「それなら、僕にだって言えるよ。
僕が感銘を受けた言葉だって色々あるけど、
僕はやっぱり、【フィクション・レジェンド】で表現していた【謎の三大活用】を推すよ。
【答えがわからない謎の力(静)】、
【答えが見えない所で移動する謎の力(動)】、
【答えが存在しない出鱈目の力】、
この3つをブログで書いていた時の衝撃は忘れないよ。
それに、【全て以外】も捨てがたい。
【全て】は全部含んでいるのにそれ以外って言葉を足して、今まで存在していなかった世界を見せてくれた。
当時、そんな事思いつく人間なんて他に誰も居なかった。
それを見せてくれたのが【フィクション・レジェンド】だった。
そう言うのを君はいっぱい作っている。
100や200でも無ければ1000や2000でも無い。
もっといっぱい作ってる。
僕はそれで育ったんだ。
僕を育ててくれたのは紛れもなく君の表現したものだ。
僕がそれが言いたい。
それを強調したいんだ」
と言った。
どうやら、【芳一】に好意を抱いている女性達は【芳一】の表現したり発言したりした事に感銘を受けている確率が高い様だ。
その事を理解したのだった。
後、彼女は年齢をさば読みして言っていた事を謝罪した。
【芳一】達には【17歳】として説明していたが、彼女と【銀髪の少女/フェアリア】の誕生日は【4月1日】である。
そのため、彼女達は【17歳】では無く、【16歳】であると言うのが正解であり、【芳一】との年の差を少しでも縮めたかったから、【17歳】と偽っていたのである。
当然、【フェアリア】も全く同じ誕生日であるため【16歳】と言うのが正解である。
その事実を【シェリア】の口から説明された。
【シェリア】は、【芳一】に対して誠実でありたいと思ったため、【年齢詐称】を告白したのだった。
こうして、【シェリア】との会話をした後、時間もないので彼女とも別れ、最後の待ち合わせ場所で待っている【祈清】の元へ【芳一】は向かったのだった。




