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第六章21 【12月28日/初等部4年生活動中】7/選択されていない無効化される歴史7

 さぁ、茶番劇を締めくくろう。

 泣いても笑っても今回限りで、この日のこの出来事は無かった事。

 【虚構化】される。

 だから、悔いの残らない様に楽しもうじゃないか。

 時間の関係で、いくつか【企画】を飛ばすが、次の企画として、

「さぁ、次の企画だけど、【二人羽織コスプレお着替えゲーム】です。

 ルールだけど、アイドルのみんなは水着姿になってもらって、僕は目隠しをします。

 それでくじを引いてもらって、僕と【二人羽織】をする子、僕が【二人羽織】の後ろになったままで【コスプレ】の衣装を着させる子、僕に指示を出して【コスプレ】の衣装を着させる子の3人を選びます。

 どの子が僕と【二人羽織】をするのか?

 どの子が僕に、【コスチューム】を着させられるのか?

 どの子が僕と連携を取って作業指示を出すのか?

 それを決めるゲームになります」

 と言った。

 これは【芳一】の提案である。

 こんな【アダルト】な企画は【テレビ番組】としては深夜番組でも放送できるか出来ないかの問題になる様なものだが、せっかくだから楽しもうと思って考えた。

 【芳一】としては、水着のアイドルと【二人羽織】を出来ると言う嬉しさに加えて、更に別のアイドルとコミュニケーションを取りながら、残った1人のアイドルにコスプレ衣装を着せると言うどんなプレイだ?と思われる様な男の妄想を体現した様な企画だった。

 どの子がどの役についてもムフフな展開になるのが予想が付く展開となる。

 せっかくだから、3人が全ての役になるまで、繰り返して続けようと思ったのだった。

 女の子達はコスプレ衣装を着るが、次のプレイの前にはまた脱いで水着に戻ると言う感じになる。

 そう言う企画を鼻の下を伸ばしながら【芳一】は続けていた。

 多くの者が彼を【女好き】と評するのは間違って居ない。

 彼は、【リミッター】を外したら、こういう事を考える【むっつりスケベ】と言える男なのだった。

 この企画以外も様々なムフフな企画を考えた。

 秘書役の【中野(なかの) 千尋(ちひろ)】に煽られたと言うのもあるが、彼はこの特別の日を思いっきり楽しんだ。

 その後も、【一緒に準備運動企画】として、今では見られなくなった【ブルマ姿】になったアイドル達と運動したり、

 【スク水】姿になったアイドル達が、透明な水槽の中に鎮められた【宝石】の入った【カプセル】を拾うゲーム、

 【女性】に言われて嬉しい言葉や、仕草、ボディタッチの中で一番を実戦して選ぶコーナー、

 一緒の布団で眠って誰と一緒に寝たら心拍数が一番跳ね上がるか決める企画、

 アイドルの手に乗せたシュークリームを【芳一】が手を使わずに食べる企画、

 アイドルを肩車して、高いところにある物をとるだけの企画、

 アイドルとデートシーンなどを再現するコーナー、

 アイドルとコント、

 アイドルとデュエット、

 アイドルにコブラツイストやキャメルクラッチなどプロレスの技をかけてもらうコーナー、

 アイドルと狭いロッカーの中で1分間閉じこめられると言うコーナー、

 アイドルの手料理を食べるコーナー、

 アイドルに対してのエステ店員、

 アイドルに自分の私物をプレゼントするコーナー、

 アイドルとのツーショット写真、

 電車のシーンで、アイドルが疲れて、【芳一】の肩に自分の頭を乗せると言うコーナー、

 牛乳を飲んでいるアイドルを【芳一】がおかしな事をして噴き出させるコーナー、

 アイドルからの疑似告白シーン再現コーナー、

 3分間の2人きりの秘密のトークタイム、

 アイドルと社交ダンス、

 アイドルをモデルとした、デッサンタイム、

 アイドルとファストフードを半分こ、

 アイドルと恋人つなぎ、

 アイドルと透明なアクリル板を通してのキスシーン、

 バイクの2人乗り、

 等々、【芳一】は思いつく限りのやってみたい事を3人のアイドルと共にやりきった。

 最後に、この日の終わりに【中野 千尋】が、

『楽しかったですか?』

 と聞いた。

 【芳一】は、

「はい。ありがとうございました。無かった事になるのが本当に心から惜しいです。

 記憶に残らないのは残念です」

 と答えた。

 と同時に、この特別な1日はリセットされる。

 選択されていない無効化される歴史として、記録からは抹消される事になるのだった。

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