第六章18 【12月28日/初等部4年生活動中】4/選択されていない無効化される歴史4
さぁ、茶番劇を続けよう。
ひょんな事から、突然現れた【女】の提案で、【芳一】は、今日一日、【アイドル】と過ごす事になった。
秘書役を務める【女】を【女】と呼ぶのでは都合が悪いため、【女】はそこから、【中野 千尋】と名乗り変えた。
【千尋】は、
『では、【プロデューサー】、早速オーディションを始めましょう』
と言った。
【芳一】は、
「いやいやいや、【プロデューサー】って僕の事?」
と聞く。
『はい。【アイドル】を選んでいただたい後、番組の【MC】もやってもらいますので兼任と言うことになりますけど』
「いやいやいや、出来ないって。【アイドル】なんて育てた事ないって。
恋愛ゲームとかならやった事あるけど、アイドルを育てるゲームだってやった事ないんだから」
『ゲームではありません。実際にアイドルを育成していただきます』
「いやいやいや、そっちの方があり得ないって」
『待ったは無しです。どうせ、失敗してもリセットされるのですから、お好きな様にやられたら良いのです。
体裁を気にする必要はありません。
貴方がお望みなら、アイドルを片っ端から食っちゃってもかまいませんよ』
「いやいやいや、言い方。
倫理的に問題あるでしょうが」
『これは冗談です。貴方はそんな事、しませんよね。
繰り返しますが今日は自由なんです。
お好きに過ごしてください。
楽しんでいただけませんと、この機会を提供した私達としても困ります。
貴方にははっちゃけるなどして楽しんでいただかないと』
「そう言われても困るんだけど」
『今までの貴方なら【まぁ、良いか】で行動していたじゃないですか。
どうしちゃったんですか?急にチキンになってしまわれて』
「煽ってるの君?僕にも守るものが色々と出来たからあんまり無理はしない様にしているんだよ。
それで失ったら困るからね。
ドッキリか何かかも知れないと疑っているしね」
『それは失礼しました。なるほど。
了解しました。これが人智を越える力であると証明出来れば貴方は自由に行動されると言うことですね。
ではこうしましょう。
貴方には子供の頃の経験から古傷がいくつかありますよね?
それを今日限定で消して見せましょう。
それでいかがですか?
それならばこれが人智を越えた力によるものだとご理解出来ると思いますが?』
「じゃあ、ついでだから視力も回復させてくれないかな?
元々は2.0だったんだけど、ずいぶん視力落ちちゃっていたから、どうせなら、良く見たいし」
『そうですね。そういたしましょう。(指をぱちんと鳴らして)いかがですか?』
「・・・なるほど、確かにこれは現実の世界と少し違う様だね。
解った。郷に入っては郷に従えだね。
せっかく楽しんでと言われているのに楽しまないのはそれを提供してくれた人に対して失礼だ。
って訳で、いつもの【まぁ、いっか】の精神で、楽しませてもらうよ」
『それでこそ、【プロデューサー】です。
じゃあ、【アイドル候補生】を呼びますね』
と言う話になったのだった。
茶番劇は続く。




