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莠の凪  作者: 藤泉都理
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蛮カラ学生




 脳に植物を用いれば、アンドロイドにも、人間にも、他の生物にもリラックス効果を与えるのではないだろうか。


 植物の特性に着目した研究者(立ち襟のシャツに絣のあわせ、小倉の袴、朴歯ほおばの下駄を好んで着る)は己の人生すべてを注ぎ込んで、植物が脳に埋め込まれたアンドロイド、通称【はぐさ】を開発。


 国から家庭まであまねく運用されるようになったのは、研究者が亡くなってから十年後。


 研究者の願いは叶い、リラックス効果をもたらすアンドロイドと人間、他の生物の関係も良好になるばかりか、人間同士も円滑な関係が紡がれて、小さないざこざはあれど世界から大きな争いはなくなった。




 世界は平和になったのだ。




 研究者が亡くなってから五十五年後。

 太陽と月の強烈な電磁波を浴びた【はぐさ】が異常をきたすまでは。










(2022.4.14)




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